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35℃越えの日こそ冷たいそば! 山手線一周「冷がけ麺の旅」大崎~代々木編

2019/08/06
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(2)五反田駅すぐ 焼きそば有名店の「冷やし天ぷらそば」

 JR五反田駅と東急池上線の間のガード下にあるスタンドそばが「後楽そば」。有楽町から2018年移転してきた昭和47年創業の老舗店である。自社で製麺工場も持ち、「焼きそば」で有名なお店だが、生麺茹で上げのそばも細目でコシがあり人気である。「冷やし」は温かいそばの20円増しで提供されている。「冷やし天ぷらそば」(440円)はシャキッと冷えたつゆとそばでうまい。夜にはビールや酎ハイなども提供している。〆の一杯には最適だ。

焼きそばで有名な五反田駅近くの「後楽そば」
「冷やし天ぷらそば」(440円)はシャキッと冷えたつゆとそばでうまい
メニューは「焼きそば」から「カレーライス」、「かつ丼」、「ビール」までそろっている

(3)目黒駅 昭和の姿を残す「田舎」で「冷やし春菊天そば」を

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 目黒駅界隈はここ数年で高層ビルが立ち並んで、ずいぶん様変わりしてしまった。しかし、駅前の「立喰そば 田舎」だけはずっと変わらない昭和の姿である。中野駅前の「かさい」と同様、暖簾にカウンターだけの吹きっさらし。5人も入れない狭小店舗だ。麺は茹で麺、つゆは出汁の利いた濃い目のタイプ。プラス20円で冷やしに変更できる。「冷やし春菊天そば」(410円)を注文すると、湯切りした麺を冷やしてすぐ登場した。常連のお客さんと大いに語る大将も元気でなによりだ。相変わらずアジ天が人気。さっと食べて行く常連がほとんどだ。昔は毎週のように通っていたものだ。

昭和の佇まい目黒駅前の「立喰そば 田舎」
「冷やし春菊天そば」(410円)は出汁が利いた冷たいつゆに冷たい茹で麺のバランスがよい