何の気兼ねもなく服を脱いだAさんに、こっそりとスマホを向けた
Aさんを誘って金沢旅行に出かけたB子は昨年4月15日、ホテルにチェックインを済ませて夕食も終えた午後11時前に連れだって浴場へ行った。そして何の気兼ねもなく服を脱いだAさんに、こっそりとスマホを向けた。Aさんは、全く気づかなかった。
だが、冒頭の飲み会で披露された画像はAさんのものだけではない。やはり同僚だったDさん(当時21歳)の写真もあったという。B子による盗撮は、金沢の1度で済まなかった。
Dさんが隠し撮りされたのは、大分の名湯・湯布院だ。金沢旅行から半年後の昨年10月、B子はDさんを誘って湯布院に行き、旅館に宿泊する。今度は温泉の脱衣所でDさんの裸を狙ったのだ。
「B子とAさん、Dさんは仲良し3人組だったようです。その2人が別々に被害に遭ったわけですが、友達と思っていた相手に盗撮されて彼女たちは二重の衝撃を受けたでしょう。心中は察するに余りあります」(地元社会部記者)
なぜ、B子は心を通わせたはずの同僚2人の裸を隠し撮りしたのか。逮捕後、彼女はこう供述した。
「C男のことが好きだった。彼に『AとDの裸が見たいから、一緒に旅行に行って撮ってきて』と言われ、断れなかった。盗撮した画像はすぐに彼に送った」
「ダメ元で頼んだら、まさかと思ったが実際に撮ってくれた」
これを聞いた前出の捜査関係者は絶句する。
「自分以外の女性の裸を見たがる男を好きであり続けるいうのも何とも言えんが、その要求に応じて2度も盗撮を繰り返してしまうのはほんまに理解に苦しむ。恋は盲目と言うが、どういうことなんやろな……」
C男も警察の調べに対して自分が依頼したことを認め、こう話している。
「同僚の裸が見たいと言ってダメ元で(B子に)頼んだら、まさかと思ったが実際に撮ってくれた。盗撮相手は誰でも良かったわけでなく、AとDについては自分が指名した。その2人を旅行に誘って、そこで撮ってくれと」
十分に浅はかな2人の容疑者だが、ダメ元がうまくいったことで気が大きくなったのか男の方がその後にさらにやってはいけない行為に足を踏み入れる。それが冒頭の飲み会だ。