「ホームレスになるしかねえだろ!」
「聖がホテルに来るのはいつも日付を回ってからで、遅い時は午前3~4時頃の時もありました。私が都内から車で柏に向かい、ラブホに先に入って待つんです。1泊5000円ぐらいの安いラブホでしたが、全て私の奢りでした。あまりお金は持っていないようで、セックスの後にメルカリでシューズをずっと見ているのに結局買わない、なんてこともよくありました」
田中容疑者が薬物依存から脱却できず、精神的に追い詰められていた理由の1つとして、借金のプレッシャーは大きかったのではないかとA子さんは指摘する。
「3月末に保釈された後、『どうやって生活してるの? 貯金は?』と聞いたんです。そしたら聖は『貯金なんてできるわけない』と。理由を聞くと、2017年に大麻の所持で逮捕された時に、聖は音楽関係者に多額の違約金の借金ができてしまったようで……分割で月60万円をあと3年払い続ける必要があると言っていました。『払えなかったらどうなるの?』と聞くと、『家を持ってかれる。ホームレスになるしかねえだろ!』と苦笑していました」
それでも田中容疑者は、借金生活から脱するべく懸命に働いてはいたという。
「薬物ではなく私に依存して欲しかったです」
「私と知り合ってから聖が休んでいるところは1日も見たことがありません。毎日YouTubeやツイキャスなどで配信の仕事を頑張っていました。聖のライブ配信を見ましたが、1回の配信で投げ銭が1万円も集まっていないことも多くて不憫でしたね……。そんな借金まみれの生活から現実逃避するために、クスリに手を出していたのかもしれません」
A子さんは3月の保釈時と6月20日の判決が出た時の2回、ラブホテルで会った際に「出所祝い」として計100万円を田中容疑者に渡し、田中容疑者は「ありがとう、助かるよ」と感謝の言葉を口にしていたという。
「聖と最後に会ったのは、判決が出た日(6月20日)です。お金を渡して帰り際に『今度どっか遊びにいこう』と言ったら、聖は『弁護士に払って余ったら、このお金で遊びにいこう』と言ってくれました。それは実現しませんでしたが……。結局、会えたのは部屋の中だけでした。色々と本人は苦しかったのだと思いますが、薬物ではなく私に依存して欲しかったです」
判決からわずか9日後の“再逮捕”に、田中容疑者は今何を思うのか。調べに対し、田中容疑者は「持っていたことに間違いはありません」と容疑を認めているという。