フランス人ジャーナリストの妻・カリンさんとの生活や、2人の男児との日常を描いたコミックエッセイが人気のじゃんぽ~る西さん。2022年3月に上梓した著書『理想の父にはなれないけれど』では、父をリスペクトしてくれない息子たちに手を焼きながらも、父の在り方を模索する日々が記されている。
「子どもたちの言動、すべてが面白いんですよ」と語るじゃんぽ~る西さんは、父親としてどのように子育てをしているのか。彼に詳しく話を聞こうと取材班が部屋で待機していると、そこに現れたのは――。(全2回の1回目/2回目に続く)
◆◆◆
「取材のためにお面を作ったら面白いかな」と思い…
――本日はよろしくお願いいたします。早速で恐縮ですが、そのお面は……。
じゃんぽ~る西さん(以下、じゃんぽ~る西) あ、これは凱旋門のお面です。僕の妻がフランス人なので、フランスっぽさを表現してみました。
でも、妻にバレると「そんな格好で取材受けるの?」って怒られちゃうから、こそこそ画材屋に行って、昨日徹夜で作りました。5000円かかってます。
――わざわざこの取材のために……。ありがとうございます。でも、なぜお面なのですか?
じゃんぽ~る西 文春さんのほかのインタビュー記事を読んだら、マスクを付けている方がいて。それを見たときに、「取材のためにお面を作ったら面白いかな」と思い浮かんだんです。
漫画家だから絵を描くのは得意だし、子どもが工作好きで、普段から一緒にモノ作りをすることも多いので。
――『理想の父にはなれないけれど』でも、子どもたちのために絵を描いたり、工作したりしている様子が描かれています。
じゃんぽ~る西 小学4年生の長男は工作が大好きなんですけど、保育園年中の次男はほぼやらないんですよね。同じ家で育った子どもでも、こんなにタイプが違うんだから、子育ては面白い。
――西さんの著書を読んでいると、子育てを楽しんでいるのがわかります。