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 ゲーミングチェアのデザインは、前述の通りバケットシートを思わせる体を包み込むような形状が基本。バケットシートは本来レーシングカー向けに開発されたもので、身体のホールド性が高く、強い横揺れなどで運転姿勢を崩さないために使われる。その機能をゲーム分野に応用したのがゲーミングチェアだが、私のようなおじさんになると、何もあそこまで派手な感じにしなくても……と思わないではない。

バゲットタイプの背もたれを固定する。ネジ横の膨らみが体をホールドしてくれる
AKRacingの製品は、細部にもしっかりカバーが付き固定用部品が剥き出しになるようなことはない
体のホールド性はバッチリだが、リビングなど共同スペースに置くにはデザインの押しがやや強いかも…?

 とはいえ気になるのは本当にこのくらいで、さすがに比較対象となる前のワークチェアが悪過ぎだったこともあるが、基本は良いことずくめ。

意外と使う機能がひとつ…

 アームレストも特徴的で、ゲーミングチェアには必ずと言って良いほどアームレストがついているが、やはりコントローラーを持った腕を保持するのに良いからだろう。これが左右細かく位置を調節できるのだ。これはデスクワークでも非常に有用な機能なので助かる。

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 他にも、大きく楽チンなヘッドレストや、ペタッと倒して寝ることができるリクライニング機能など、通常のワークチェアでは考えられない機能が多いが、テレワーク中に嬉しいのがロッキング機能。

 おじいさんが暖炉の前でパイプをくゆらせて揺れている映像が浮かぶ読者も多いかと思うが、これが長時間作業では本当に快適なのだ。

同じ姿勢をとり続けるのは体にとって負担もかかる。それだけに予想以上に使われたのが椅子を揺らすロッキング機能だ

 やはり、どれほど良いチェアでも長い間、全く同じ姿勢を続けることは血流や筋肉の緊張の観点から良いことではない。一番の解決法は立ち上がって、散歩することだが勤務中は難しい。そんな時にゆらゆらと動かせるロッキング機能は思っている以上に楽チンで、気分転換にもぴったりだ。

 以上が、私のゲーミングチェア導入記録である。ここから半年、1年と使えばまた色々と感想も変わるかもしれないが、概ね価格以上の満足をしているのは本当のこと。仕事部屋のワークチェアの買い替えに悩んでいる人の参考になれば幸いである。