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 測ってみれば違いは明瞭で、格安チェアの4cmに対しゲーミングチェアは9cmだった。しかも単に厚さが違うだけではない。格安チェアのスポンジはより薄く、その下にはベースとなる金属フレームがあって、硬い凸凹が尻肉をグリグリしてしまう。

 ところがゲーミングチェアは柔らか過ぎない手応えのスポンジで、どこまで押し込んでも硬い部品には当たらない。これは期待が持てそうだ。

まず目につくのが座面と背面の厚さ

 早速座ってみる。第一印象は、重みのある柔らかさに身体中が包み込まれる感覚だった。単に心地よい柔らかさというわけではない。柔らかいが芯のある物体が、体を支えて守ってくれているイメージだ。

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腰の位置から頭まで、全体を通してしっかりと体がホールドされている

 座面はもちろん、背面も同じ質感で安心感がある。この背もたれにはランバーサポートと呼ばれるパーツが付けられている。このサポーターが、やや硬めの力で背骨と骨盤を押し出し、正しく疲れにくいS字カーブの背骨形状をサポートしてくれるものだ。これがあることで長時間の作業でも、腰や背中に疲れが出にくくなるそうだ。

背もたれにはランバーサポートと呼ばれるパーツが付く。固定位置は好みで変えることが可能だ

 もちろんそんな説明文を読んだだけでは、正直なんのこっちゃと思っていたのだが、座面と同じく柔らか過ぎない部材が、背中の要所を押し出してくれ、自然と心地よく背骨を伸ばしてくれている。力をかけてもギシギシと怖い音がしない背もたれ……こりゃ快適ですよ。

シートのクッションを支えるのはこのベルト。これのおかげでお尻に硬い部品が当たることはない

フルフラットリクライニング機能を使おうとすると…

 もう一つ話題のフルフラットリクライニング機能。うん、これは……厳しい……。

フルフラットにしてみるが…

 組み立てるために我が家で一番広い部屋を、色々と片付けて使っているのでフルフラットできているものの、荷物と資料だらけの仕事部屋ではここまで倒せない。今回はフットレストのオプションは無しにしたので、フルフラットと言っても足は曲がってるし、正直あまり快適ではないですね、この姿勢は……。ただ、作業に煮詰まった時の気分転換には良いかもしれない。