昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「成人式に出席したら、誰も話しかけてこなかった」元AV女優・小室友里(46)が語る、20代の頃に感じた“身バレのキツさ”

小室友里さんインタビュー #2

2022/07/29

 1996年にデビューし、総売上枚数100万超を誇った元AV女優・小室友里(46)。 

 現在はセックスレスや男女のコミュニケーションを専門としたセクシャルアドバイザーとして講演などをするほか、タレント業も行っている。 

 そんな彼女に、身バレした際の辛い思い出、人気女優でありながらも抱いていた将来への不安、セカンドキャリアに向けて進めていた準備などについて、話を聞いた。 (全3回の3回目/1回目を読む)

小室友里さん

◆ ◆ ◆

チラッチラッと見るだけ…誰も話しかけてこない成人式

ーーAV女優とバレの問題についてもお聞かせください。小室さんの時代は、ネットも現在ほど浸透していませんでしたし、それこそSNSなんて皆無状態でしたが、どういった形でバレてしまっていたのでしょうか? 

小室友里(以下、小室) 雑誌ですね。「デラべっぴん」「アップル通信」「ビデオ・ザ・ワールド」とかあったじゃないですか。それを男の子たちが読んで騒ぎ出す、という。人気のある子はポスターになって、レンタルビデオ店にも貼られますし。 

ーー小室さんも、けっこう早めにバレたほうですか。 

小室 早かったですね。すでにグラビアモデルをやっている時からバレてました。普通にパブリシティ全開でいっていたので。 

ーーグラビアでのバレとAVでのバレに反応の違いは。 

小室 振り返ると、違っていましたね。AVの時は、モーセの十戒のように、サーッと人が離れていった感じはありました。私のほうからも、距離を置きたい気持ちが生まれた感じもあったし。 

「アッ」と思ったのが、成人式。AVデビューしたのが96年の1月なんですが、成人式もその1月で。見事なまでに、誰も話しかけてこなかったですね。みんながチラッチラッと遠巻きに見てるんです。 

 かなりキツくて、10分で帰りました。一応親の手前、着物も着たし、車で送ってもらったのもあったんですけど、いるにいられなくて。すぐにタクシーで帰りました。 

成人式での小室友里さん

ーーそうなると、現場の方たちといるとホッとしますよね。当然、そこには偏見なんてないでしょうし。昔のインタビューを読むと、けっこう飲みに行かれていたようですが、ご一緒だったのは現場の方たちでしょうか? 

小室 そこに行くと仲間たちがいた、みたいな。男優さんやスタッフさんのたまり場になっている店があって、そこだと安心してみんなと話せるという。飲みに行っていたというよりも、安心を買いに行っていたという感じです。仲間たちと話せる安心。 

「電車に乗っていて、声をかけられたらどうしよう」とか「街中ですれ違った人に、後ろ指さされるんじゃないか」といった勝手な思い込みもあったんですよ。実際、地元を歩いていたら「一発やらせて!」って叫ばれたこともあって、怖いなと思っていて。そうなると、仕事の仲間と遊んだり、会ったりしたほうがいいなって。 

 

ーーこちらも昔のインタビューで読んだのですが、ご家族にAV出演がバレたのは恋人との婚約破談を両親に話しているうちに、カミングアウトしてしまったからだそうですね。 

小室 もう勢い余って。言うつもりは全然なかったんですけど。両親は最初、そもそも私が話していることが理解できていなかったみたいです。うちの家庭ってエンタテインメントにほとんど触れてこない家庭環境だったので。映像文化みたいなものがわからないんですよ。 

z