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「車はたくさん持っているのに『水道はもっとちょろちょろ出しなさい』って怒られる…」石油一族に生まれた女性が語る、リアルな暮らしぶり

「車はたくさん持っているのに『水道はもっとちょろちょろ出しなさい』って怒られる…」石油一族に生まれた女性が語る、リアルな暮らしぶり

石油一族・ノニーさんインタビュー #1

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5、6歳の頃から、双子の妹と2人で海外に

一ーだからお金が貯まるということなんですね。

ノニー そうそう。でも、使うときはドカンと使いますけどね(笑)。

一ーちなみにノニーさんの幼少期の暮らしはどんなものだったのでしょうか。

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ノニー 秋田の田舎で生まれ育ちました。田舎の生活は最高です。だから今も田舎に住んでいるんです。

 

 小学生の頃から日本とアメリカとイランを行き来していました。両親が小さい頃からいろんな世界を見せたいと思っていたみたいで。私には双子の妹がいるんですけど、5歳とか6歳の時から2人で海外に行っていました。

 周りの方は驚かれますよね。小さい子どもだけで海外に飛び回っているんだから。でも、どこに行っても必ず家族がいるので、海外での生活は困りませんでした。

日本で感じた文化の違い

一ーちなみに海外ではどんなことをされていたのでしょうか。

ノニー 向こうのサマースクールに通ったり、リゾート地に行ったり、バイオリンやクラリネットを習ったり、水泳を習ったり。私、こう見えて高校時代は水泳の秋田県代表選手だったんですよ(笑)。勉強は得意ではなかったけど、いろんなことをやらせてもらうことができたので、選択肢は広がりました。

 

 それと各国の教育の違いも学びました。日本もアメリカもイランもそれぞれ良いところがあるので、一概にどこが良いとは言えないですけど、日本で感じたのは「言いたいことを直接言わない子が多い」ということです。私は何かあったらすぐに言っちゃうんです。でも、みんな裏で言うじゃないですか。

 それはもちろん日本の文化に「はっきりものを言わない」みたいなのがあるからだと思うんだけど、そこは少しずつ変わってもいいんじゃないかなと思います。自分の考えを人に伝えるって、大人になってからすごく必要な能力だから。

写真=山元茂樹/文藝春秋

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