COCO 「いやいや、斬新!?」みたいな。優しいトレーナーで、生徒のことめっちゃ見てるイメージやったから、初めてそうなったときに「間違ってんで! その扱い!」ってむちゃくちゃびっくりして。もちろん、その他のレバノン人とデートしてないんで、彼だけだったと思いますよ。それでもう、やめようってなりました。
――それは嫌だ……。ドバイだと、現地の人もお金持ちそうですね。
COCO ドバイでは、UAEの人は2割ぐらいしかいなくて、8割は出稼ぎやったりとか、イギリスからドバイに来て働いてらっしゃる方が多いんですけど。2割の人に関しては、もう電卓に乗らんぐらいの資産あるんじゃないですか。
ガンドゥーラっていうUAEの人が着る民族衣装を着て、みんなが働いている時間帯はカフェでお茶したり、水タバコを吸ったり。一夫多妻制なんで、10人くらいの奥さんが高級車から現れたり……。
エルメスのスカーフが「タダ同然」扱い
――現地で出会った、すごいお金持ちはいますか?
COCO 機内で出会った方なんですけど、ロイヤルファミリーの1人みたいな男の人がファーストクラスに乗ってて。教育もちゃんとされてる、むちゃくちゃええ人だったんです。私はその時ビジネスクラスだったんで、そのお客様と直接やりとりすることはなかったんですけど、着陸した時に、26人ぐらいのクルー全員に、エルメスのスカーフを「はい、これ」って配ってて。
――うわー!
COCO 多分レシート配ってるくらいの感覚だと思います。タダ同然、みたいな。
――(笑)。
COCO あとは、チップで30万円ぐらいくれるとか。私はもらったことないですけど。ファーストクラスの機内で免税品を売ってたルームメイトが、もらったって言ってて。
「君のサービスは素晴らしかった。言葉で言うのは簡単だけど、アクションに落とし込むのは当然でしょ」みたいな。私も免税品販売、やっとけばよかった~!って思いました(笑)。
写真=石川啓次/文藝春秋
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