初の番組出演前に知った「母の難病」
――お母様、ご病気なんですか?
COCO そうなんです。4月に上京したんですが、東京来てすぐのタイミングで、母から「ちょっと戻ってこれる?」って連絡があって。「来たばっかやけど、なんでなん?」って聞いたら「急性骨髄性白血病になった」って言われて。「えー!!?」みたいな。
――そうだったんですか……。
COCO しかも、それを聞いたのが『ニューヨーク恋愛市場』(ABEMA)という初めての番組出演の撮影前日だったんです。私、父を14歳の時に亡くしてるんで「母も死ぬんちゃうか」って思ったら「ヤバいヤバい」ってなって。
ロケを終えて弾丸で大阪に戻って、母が入院する時にお医者さんに聞いたら、白血病というには数値が微妙みたいなんですけど。「今は白血病じゃないけど、このままほっといたら白血病になります」という病気で、すごい難しい治療やから「余命は平均14~33ヶ月が統計上の数字です」と言われたんです。
ただ、母はこれまで、脳腫瘍や胃がんを経験してきて、それでも生き延びてるんで。父も私が2歳のときにALSで倒れて、その時は「余命4年」って言われたんですよ。
――そうなんですね。
COCO でも、父は私が14歳の時まで生きてるんで「寿命と余命は違うな」と思ってるんです。
今は経過も良好なんです。余命を数字で出されたから、ちょっとびびっちゃったんですけど、今の医学では解明できないぐらいの奇跡を起こせるように、母を笑いの力で元気付けなさいってことで、お笑いやってんねやろな、と。
――運命的ですね。
COCO 縁とかタイミングって、ほんまにあるんやな、と思って。今やってる治療が新しい治療で、データ数も少ないんですよ。アメリカではその薬が先に承認されていて、たまたまいとこの知り合いがアメリカに住んでるんですが、母と全く同じ病気で。完治はしないんで「寛解」って言うんですが、「5年前に寛解して、今もうゲートボールやってんで」みたいな。
お母さん、バイタリティある人やから、テレビで娘の活躍見られたら、どんどん元気になるやろ、と。それでテレビにこだわってるんです。