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400日間の密着に「(今の小栗旬を撮っても)面白くないよ」
前出の田中氏が言う。
「そんな小栗君の姿が映し出されていたのが、プロフェッショナルでした」
30代の男性ディレクターが、400日間密着した同番組。小栗が「(今の小栗旬を撮っても)面白くないよ」とはぐらかす一方、ディレクターを妻の出産に立ち会うよう気遣いを見せる姿などが反響を呼んだ。
前出の山本氏が明かす。
「小栗は役を演じる上で、どこかなりきりの役者なんです。頼朝の下で呻吟しながら鎌倉幕府を支えるという義時を演じていると、実生活でもそういう心境で毎日を過ごすタイプ。だから密着にも時代の裏方を演じる役柄そのままに、『特に言うことないよ』となっていたんだと思います」
撮影済みの素材を見た山本氏はディレクターに、
「小栗が俳優として生き様を晒す真実の姿が見えれば、それもドキュメンタリーの在り方ではないか」
などと伝えたという。
「再編集した上で出来上がってきたものは、本当に良い作品だった。ディレクターに感謝です」(同前)
実は14年から、小栗は事務所の取締役に名を連ねている。将来は社長を引き継ぐとも報じられたが、
「うちの会社の長男なんです。社長になっても経営には参加しませんよ。根っからの役者ですから」(同前)
番組で「プロフェッショナルとは?」と問われ、「恩返しかな」と答えた小栗。小栗の恩返し、そして義時の倍返しがこれから始まる。