あなたは「映画館メシ」と聞いて、何を連想しますか?
基本的には、ポップコーンとジュース、ホットドッグなどが定番フードですよね。年に数回しか劇場へ行かない人の場合、映画鑑賞はなかなかのイベントですから、なんとなくテンションが高くなって、ポップコーンを買っちゃったりするのではないでしょうか(つーか、ポップコーンって、映画館以外ではあまり食べない感じの食べ物ですよね)。
ちなみにこの文章を書いている私は、年に200回ぐらい劇場に足を運ぶ程度の映画ファンなのですが、映画館で食事をするのが大好きなんですよ。
今から約40年前、小学生の頃。自転車で約1時間の場所にあった名画座に行って、母に握ってもらったおにぎりを食べながら、友だちと『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』『スーパーマンII 冒険篇』『スーパーマンIII 電子の要塞』の3本立てを観たのが最高の映画体験でしてね…(しみじみ)。その影響で、すっかりオッサンになった今でも「映画館で何かを食べながら観る」ことに特別感を感じてしまうのです。
そりゃあ本格的な専門店の料理ではありませんから、味やクオリティにはあまり期待していない人も少なくないと思います。でも、近年の映画館はフードにもそれなりに力を入れるようになっていて、昔よりも質は上がっているし、メニューだってバラエティ豊かだし、ユニークかつチャレンジングな商品を提供していたりするのです。
ここでは、そんな「映画館メシ」の現在について、実際のメニューを挙げながら紹介します。
昔よりも質は上がっている
特に定点観測をしているわけではないので、「いつの時期を基準に“昔より”と言っているの?」なんて突っ込まれたらしどろもどろになりそうですが、全体的にフードの質は年々上がっていると思います。
例えばホットドッグ。TOHOシネマズ系列では、全米No1ソーセージブランド「ジョンソンヴィル」のソーセージ使用を売りにしているし、MOVIXやピカデリーなど松竹系列ではドトールとホットドッグを共同開発するなど、「やだ、普通に美味しい!」としっかりテンションが上がる味となっているのです。その他のフードもまた同じ。
TOHOシネマズ系列のホットドッグで私が好きなのはナポドッグ。ホットドッグにナポリタンを挟んだ凶悪なフードでございます。