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大谷ファンの女子大生3人が起こした騒動

 カオルがもっとも熱狂的な大谷ファンであることは疑いの余地がないが、実は同志も結構沢山いるようだ。日本から数多くのファンがエンゼル・スタジアムに流れ込んだ。

 そんなファンの一団が定期的にライト・スタンドで見られるようになり、ディズニーランドのある本拠地アナハイムにちなんだ「ОHTANI・LAND(オオタニ・ランド)」そのほかの文言を書いたプラカードを掲げている。

©iStock.com

 そんな騒動の一例が大谷の遠征中、2018年4月のカンザスシティで発生した。日本からやってきた3人の女子大生があまりにも大声で喚いていたので、警備員が、大谷が打席に立つときには静かにするよう要請するという出来事があったのだ。

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 大谷は、そういう事態には日本にいたころから慣れっこになっていたので、女性の叫び声を止めるよう自分が依頼したわけではないと言明した。

 エンゼルスがどこへ行こうと、球場にはファンの一団がいて、その多くは日本人で、大谷のジャージを着ているわけだ。

 シーズン全体を通じ、大谷は日本から数多くの観光客をオレンジ・カウンティに呼び寄せた。オレンジ・カウンティへの観光旅行とイベントを誘致する組織であるヴィジット・アナハイム(Visit Anaheim)は、過去2年間と比べて2018年は日本人訪問客が4%増加したという報告を出した。

 そして、大谷が5月に故障者リストから復帰すると、2019年にもこの傾向が続いた。

「昨年も増加が見られ、そして今年も順調だが、オオタニ・ショウヘイのおかげで多くの人が来てくれるようになった」

 2019年に、ヴィジット・アナハイムでマーケティング担当副社長を務めるチャールズ・ハリスが語っていた。

 オレンジ郡日系協会の大谷喜平は、大谷翔平は日本人全員の誇りであり、それは野球ファンか否かは関係ないと断言した。

「われわれのコミュニティーにとっての明るい星そのものです。ここで暮らす日系アメリカ人は、みんな彼のプレーを見て興奮していますよ。日系アメリカ人で彼を応援しない人がいるとは想像すらつきませんし、試合を見に行かないというのも考えられないですね」

 無論、大谷は単なる日本の誇りだけではなかった。唯一無二のスター選手で、この1世紀に誰も成し遂げられなかった次元で投手と打者の務めを両立させている。