文春オンライン

イルカの“かみつき”1日6件…引きずり込まれ溺れる危険も じゃれあいがエスカレートか

source : 提携メディア

genre : ニュース, ライフスタイル, 社会

note

のしかかられた男性「パニック」 水中に引きずり込まれ、もがく…

さらに取材を進めると、イルカにのしかかられたという男性に出会いました。海の中で突然、背後からのしかかってきたといいます。

イルカにしかかられた男性:
(乗られたときは)パニックです。背中に乗られて、水中で体中つつかれている感じですね。バタバタとしているんですけど、すればするほど、イルカも遊んでくると思ってじゃれてくる感じですね

水中に引きずり込まれてもがいていたところを、一緒にいた友人が助けてくれたため、なんとか溺れずに済んだといいます。

ADVERTISEMENT

さらにイルカによる被害は、これだけではありませんでした。

イルカにのしかかられた男性:
目の前で(人が)かまれていました。腕、ここらへんをかまれて、血がずっと出ている感じ、男性でした
Q.その人は、なぜかまれた?
怖がってジタバタして、イルカも興奮してかんだ

遊びがエスカレート? “甘噛み” が “かみつき”に

相次ぐ被害。実は、めざまし8では、6月24日の放送でこのイルカについて取り上げていました。

 

しかし、この時は5月に撮影された映像を使い、海水浴場に現れたイルカとして紹介。体をすり寄せ、甘えるような仕草で、大きく口を開けて近づくイルカの様子を伝えました。
この時からすでに、人に対する強い執着を示していたものの、「甘噛み」していたのに対し、7月に撮影された映像では、人の足に噛みつくような姿が…。

こうした様子について、アジア動物医療研究センターのセンター長、パンク町田氏は…

アジア動物医療研究センター・センター長 パンク町田氏:
初めは好奇心をもって近寄ったと思うんですけども、ちょっとつつくなり、かむなりなんかしてみても、安全なんだという事を理解したんだと思います。それでその遊びがだんだんエスカレートしてきたのだと思います

人に慣れることで、イルカにとっての遊びが、徐々にエスカレートしてきた可能性があると指摘。イルカにとってはかつてと変わらず、悪気のない遊びでも、人間に対する危険性は、より高くなっているといいます。