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現実の猫では考えづらい行動もある… それでも『Stray』が猫好きゲーマーの間で「リアルすぎる…」と話題になる“納得の理由”

『Stray』で描かれる猫の行動を専門家に聞くと…#2

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「ニャー」は要求の声

――ゲーム内の一連の動作として、ロボットにニャーと言って挨拶もしますが、このようなことはありえるのでしょうか。

ツイッターより

高木 なんだか未来だとありえそうな光景ですね。猫がニャーというのはおおむね何かを要求している意味ということがわかっているので、もしロボットたちがエサをくれたりするのであればこのように声をかけるかなという気がします。

――ニャーは要求の意味を含んでいるんですね。ちなみに、街なかで猫を見かけたときにニャーと声をかけたらあっちもニャーと返してくれたりすることがありますよね。

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高木 それも、何かを要求されているんだと思います。「なんか食べ物持ってきたのか?」とか、そんなところじゃないでしょうか。

――現金な猫ですね。こっちは「元気?」と気さくに挨拶したつもりだったのに、少し寂しいです。

高木 でも、猫の方からもコミュニケーションを取ろうとしてくれているので、無視されるよりも全然いいじゃないですか(笑)。

画像はPlayStation公式サイトより

未来の猫はコミュニケーション能力が高い

高木 こちらの動画では、仲間とニャーニャー言い合ってるんですね。これは珍しい光景です。というのも、やはりニャーという鳴き声は要求の意味なので、猫がほかの猫に言うことってあまりないんですよね。

ツイッターより

 何かしてほしいときに、子猫が母猫にニャーニャー言うのはありますけどね。でも大人になった猫は基本無言です。声よりもボディランゲージやニオイでコミュニケーションをとっていく感じ。

――では、この動画のように「あっち行こうぜ」的に連れ立って動きたい場合、猫たちはどういうサインを出すのでしょうか。

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