官製談合防止法違反の疑いがある
「事業の公告前に『190万円』という予定価格その他の情報を漏らしている。この行為には官製談合防止法違反の疑いがあります」
今年1月には建設コンサルへの発注を巡り、情報を事前に漏洩したとして、官製談合防止法違反で富山市の職員が逮捕され、6月に有罪判決が下された。
「この事件では公告の8日前に提案限度額などを漏洩したことが違法とされましたが、今回のケースも酷似しています」(同前)
広島県教委に質問状を送ると、メール送信や平川氏から森氏への事前の連絡は事実と認めた上で、概ね次のように回答した。
「メールについては事業を実施するか未定の段階において、大まかな費用の見込みや、具体的な事業内容を検討するために参考意見を求めたものであり、他の複数の事業者に対し、同様の対応を行っている。官製談合防止法に違反するものではないと捉えている」
だが、「同様の対応を行った他の事業者名は?」と尋ねると、「お答えできません」とした。
パンゲアも広島県教委とのやり取りなどは認めた上で「一般的な専門家へのヒアリングという認識でした」と答えた。
8月3日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および8月4日(木)発売の「週刊文春」では、広島県の現役職員の告白の詳細、平川氏と森氏らが作っている「バラトゲの会」の存在、平川氏とパンゲアの家族ぐるみの付き合いなどを詳しく報じている。
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