〈あらすじ〉

 1997年3月9日、大人気ラッパーのノトーリアス・B.I.G.が射殺された。事件は未解決のまま18年が過ぎたが、当時、担当刑事だった元ロサンゼルス市警のラッセル・プール(ジョニー・デップ)は、今もその真相を1人で追っていた。

 そこに、独自にこの事件を探る記者のジャック(フォレスト・ウィテカー)が訪れる。2人は、過去の手がかりをもとに、事件を究明し始める。すると、B.I.G.殺害の数カ月前に射殺されたラッパーの2パックや、汚職警官たちとの関わりが浮かび上がり――。

〈解説〉

 実際にあった2人のラッパーの殺害事件をもとに、その裏に潜む警察の腐敗に迫るクライム・サスペンス。『潜入者』のブラッド・ファーマン監督作。112分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆実際にあった未解決事件をドラマとして扱う難しさ。J・デップとF・ウィテカーをもってしても。脇役T・ハスに注目。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆『ゾディアック』を思わせる作りだが、警察の腐敗に話を絞りすぎて、映画の風通しが悪くなった。小声の芝居も紋切型。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆取り留めなく広がる深い闇に気づく発端と、事件を追い続けるプールの執念が凄い。J・デップの怖い人相が生きている。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆やはりジョニデの求心力は凄い。90年代L.A.の裏側を探る興味深い題材だけに、話を転がすパワーがもうちょいあれば。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆70年代を想起させるウィテカーとデップのマスタークラスな演技。緩いCSIドラマに感じる脚本を愉しむには長い。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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