ある日いきなり少年院へ…狙われまくった日々
――えっ。なにが理由で少年院に入ったんですか。
アレン 窃盗とかいろんな罪が積み重なったんだと思うけど、朝6時にいきなり警察が家に来て、そのまま2年半家族に会えなかったです。
――少年院って、なんの前触れもなくいきなり入れられるものなんですね。
アレン ほら私って顔がかわいいでしょ。少年院の中では本当に狙われまくって、顔にナニを押し付けられてね。大変だったわ。
ただ中学校の先生たちは必死に守ってくれて、退学をさせないでちゃんと卒業させてくれたの。卒業証書を持ってきてくれて、少年院の中で卒業式をしてくれてね。
――周りの方々の支えで復活できたのですね。
アレン 劣等感のかたまりで、自分を表現する術が非行というかたちしか思い浮かばなかったのね。本当に子どもだったと反省しています。
親が肩代わりをして弁償してくれたこと、私を信じて支えてくれた先生たち……少年院に入っていたことを明かすことで、同じような悩みを抱えている子たちの支えになったら嬉しいし、それが迷惑をかけた皆さんへの、私なりのお返しのひとつでもあると思っています。
芸能界入りのきっかけは、モーニング娘。
――少年院を出た後はどうされたんですか。
アレン 不良になって、いい意味ではないけど、ちょっと注目を浴びたでしょう。今思えばその頃から目立ちたがりだったし、小さい頃から芸能界に行きたい気持ちがあったのよ。
男の子だったけど小学生のときからモーニング娘。に憧れてて、安倍なつみちゃんが大好きだったんです。「なっちになりたい」って本当に思ってたのね。だから、テレビの向こう側に行きたいとずっと思ってた。高校2年で中退して東京に出てきて、芸能界目指して。その3年後にはもうゴールデンに出ていたから、ある意味、有名になる運命だったと思ってるのよ。
写真撮影=深野未季/文藝春秋
アレン/2014年、全身の美容整形に1500万円以上をかけた「日本一の謎の整形男子」としてタレント活動をスタート。これまでに整形に費やした金額は1億円以上。究極の美を追求し続ける日常をブログ「日本一の整形男子の究極の美ブログ」などで発信している。
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