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不法侵入、恫喝、「鉛の塊」が身体に直撃…釣り場で遭遇したマナー悪の“ヤバい釣り人”たち

genre : ライフ, 娯楽, 社会

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時に凶器にもなる釣具

 幸いにも内出血で済んだものの、これがもし顔面や頭部に直撃していたら命の危険すらあっただろう。過失とはいえ、重大な事故にも繋がりかねない恐ろしい体験であった。

 ジェット天秤に限らず、メタルジグなど重量のある釣具は時に凶器にもなり得る。

 対岸に人がいる釣り場や沖にサーファーがいる砂浜では、絶対にキャストを控えてほしい。

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 たとえ自分はそんなに遠くに飛ばせないと思っていても、高切れしてしまった仕掛けは放出される糸に引っ張られる抵抗がなくなる分、飛距離は想像以上に伸びる。自身が加害者になる前に安全確認を徹底しよう。

「ここで釣りをさせなくするぞ!」立入禁止場所からまさかの恫喝

 昨年、とある釣り場で起こった心霊現象よりも恐ろしい出来事――。

 この日は、友人と二人で砂浜からアジを狙っていたが、いつも通り竿先に反応のない時間が続いた。

 すると隣接する右側の岸壁に釣り人が2名現れて釣りを始めた(仮にA、Bとする)。そもそも我々が足場の良いそちらの岸壁ではなく砂浜から釣りをしてる理由は、施設が関係者以外の立入を禁止しているためだ。そこに何のためらいもなく不法侵入して、我が物顔で釣りをする始末……。

関係者以外立入禁止 ※写真はイメージです

 嫌な予感はしたのだが、案の定、私の竿先が初めて揺れた。立入禁止エリアから仕掛けを投げるAと絡まってしまったのだ。先に仕掛けを回収したAがお祭り(仕掛けが絡むこと)を解き、私の仕掛けは無事回収できた。

 次に投げる際はより岸壁から離れた場所に投入したのだが、またしてもAの仕掛けと絡んでしまった。再度Aが仕掛けを解くことになったのだが、今回は様子がおかしい。私がリールを巻いても一切手応えがない。

 仕掛けを切られたのだ。

 そして当たり前のように私のサビキカゴ、仕掛け、オモリは海に捨てられた。タイミングよく警察が見回りに来て全員立ち退いたのだが、逆恨みされて我々を囲み嫌がらせをする始末。そしてBが一言、「ここで釣りをさせなくするぞ!」と、まさに恫喝。漫画の世界でしか聞いたことがないセリフだったので、呆れてものも言えなかった。

 息をするように犯罪を犯す連中ということもあり、これ以上関わると何をされるか分からないので釣り場を後にした。