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――「子どもの見守り」みたいなこともやられているのですね。

小沢 探偵業の本質は、「依頼者の代わりに見る」ことですから。時代が進んだ分、見たものを記録に残し、それを依頼者に渡すことも簡単になりました。

 最近は、マッチングアプリ関係の相談も増えています。そこで出会った相手とは、共通の知人がいないため、素性を窺い知ることはできません。独身なのに家に上がらせてもらえないので、実は既婚じゃないかと疑った方が、僕たちに調査を依頼するケースもありますね。

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 そのほかだと、浮気やお金の使いみち、勤め先などについて調べる婚前調査とか。今はアプリだけでなく、Twitterやインスタ、ソシャゲなど出会いのツールが多様化しています。確かめられない分、ウソをつく人や経歴を盛る人も多いのではないでしょうか。

探偵なのに発信に力を入れる理由

――小沢さんがTwitterやYouTubeの発信に積極的な理由は?

 

小沢 探偵業って、実はSNSとの相性があまり良くないんですよ。僕も、社員時代は「SNSは絶対にやるな」と言われたぐらいです。理由は当然、顔が売れる=尾行や張り込みの仕事がやりづらくなるから。

 それでも僕が発信を続ける理由は、探偵の仕事をもっと身近に感じてもらうためです。ご存知のように、警察は民事不介入なので、男女のいざこざのようなトラブルはよほど悪質じゃない限り動いてくれません。

 実はそんなときこそ探偵が役に立つのですが、まだまだそれを知らない人が多いせいで、泣き寝入りする人が多いのも事実です。SNSでも何でもいいから僕のことを知ってもらって、少しでもそんなトラブルを解決できたら、誰かの人生の一助になれたらという思いがあります。

 ……と今は真面目なことも考えつつも、最初に発信を始めた動機は「モテたい」からなんですけどね(笑)。

写真=山元茂樹/文藝春秋

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。