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プールサイドで息子を見失い、気がついたら…真夏のプールで起きた“ヒヤリ体験”

プールサイドで息子を見失い、気がついたら…真夏のプールで起きた“ヒヤリ体験”

2022/08/27
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兄にしがみついたら、2人で溺れてしまい…

 幼い頃のプールの思い出が、後の人生に影響するケースもある。小島智さん(仮名)は、7歳のときに家族で訪れたドイツのプールレジャー施設での体験が、今でも尾を引いていると話す。

「最初に25mプールに入ったのですが、そこは潜水用のプールだったようで、水深が4mもあったんです。足もつかず、溺れかけていたところを父親が助けてくれました。

 その次に入ったのが、波が出るタイプのプール。日本の波のプールをイメージしていたのですが、想像よりも水深があって、7歳の自分にとっては波も高かったんですよね。これはまずいと思い、近くにいた兄にしがみついたら、無意識に兄にヘッドロックをキメてしまっていて……。ふたりで溺れているのを見つけてくれた監視員の人が救助してくれました」

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©️iStock.com

 すでに2回も水に呑まれてしまった小島さんだが、悲劇はこれで終わらなかった。

「少し休憩をして落ち着いたので、次は流れるプールに行きました。ゆるやかな流れに身を任せていたら、プールの中に渦ができるほど高速で回転している場所があり、ちょうどその渦にはまってしまったんです。ここでも流れに足をとられて抜け出せず、またしても係員に助けてもらいました。1日のうちに3回溺れて2回も救助されたのがトラウマになり、20代後半になった今も水が怖くて泳げないままです」

 海外のプール施設なので、日本とは勝手が違うかもしれないが、日本のプールも苦手になるほどハードな体験になったようだ。

 警察庁生活安全局生活安全企画課が発表した「令和3年における水難の概況」によると、昨年発生した水難事故による死者・行方不明者の数は744人。そのうち、もっとも多いのは海での水難事故で366人、ついで河川が253人となり、プールの死者・行方不明者は4人にとどまっている。

 海や川など自然相手に比べればリスクは低いかもしれないが、危険がないわけではない。夏の楽しいレジャーがツラい思い出にならないように、プールで遊ぶ際も細心の注意を払う必要がありそうだ。

プールサイドで息子を見失い、気がついたら…真夏のプールで起きた“ヒヤリ体験”

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