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chika 内容というより面接にかかる時間が違っていて、30分くらいで終わったんです。最初にちょっとした雑談が10分くらいあって、多分そこで人柄や雰囲気を見ていたんだと思います。

 そのあとは「君は何ができるの」「寿司以外にできることは」とシャープな質問をザクザク聞かれて「最後に質問ない?」みたいな感じでした。

 日本とは時間配分が違うので、何を伝えられるかがすごく大事だと思います。だから私は面接の最後に「ほかの候補者と比べて自分はまだスキルが足りないと思うけれども、一生懸命学ぶのでぜひよろしくお願いいたします」って伝えました。出版した本『マイフィンランドルーティン100』を「フィンランドオタクなんです」と説明しながら見せたりもしました。

『マイフィンランドルーティン100』(2021年)ワニブックス

 後で聞いたところによると、他の候補者にはスキルが十分ある方もいらっしゃったみたいなんですけど「chikaはすごくカルチャーフィットするんじゃないか」ってところが決め手になって、優先して採用してもらえたそうです。

 異国の地でいきなり働くことになって、しかもフィンランドは寒い国なので、カルチャーが合わないってやめてしまう人もやっぱりいるみたいなんです。その点「chikaはそうならなそう」と希望を見出してもらえたので、ダメ元で挑戦してみてよかったなと思っています。

働き始めて「あれ、日本より大変だな」

――その後、4月にフィンランドへ移住してすぐに、いきなり上司(ヘッドシェフ)不在の現場でお仕事をしなければいけなくなったと漫画に描かれていますよね。しかも、一緒に入った同僚もいなくなって、1人になってしまったとか。実際に当時はとても大変だったのでしょうか。

chika めちゃくちゃ大変でした。フィンランドは日本と違ってそんなに働かなくてもいいから8時間で帰れるって聞いていたのに、しょっぱなから13時間労働で、ランチ休憩も15分くらいしか取れなくて「あれ、日本より大変だな」と思いながら働いてました。