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いきなり13時間労働、4ヶ月経っても給料はもらえず…「あれ? 日本より大変だな」寿司職人(32)が思い知った“海外のリアル”

「週末北欧部」chikaさんインタビュー#2

 SNSアカウント「週末北欧部」を運営するchikaさん。人材業界で働きながらフィンランド移住の夢を追う日々を描いた書き下ろしコミックエッセイ『北欧こじらせ日記』は、2022年2月の発売と同時に各メディアで取り上げられ、大きな反響を呼びました。

 そして4月、ついにフィンランド移住の夢を叶えたchikaさんが、8月25日に続編『北欧こじらせ日記 移住決定編』を上梓。フィンランドのレストランで寿司シェフとして働く忙しい合間を縫って、職人修業の思い出や移住の経緯についてお話を聞かせていただきました。(全4回の2回目/#1#3#4を読む)

chikaさん自画像

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探し始めた時点で求人はゼロ

――移住するまで日本の人材業界で勤めていらっしゃったChikaさんに、フィンランドでの求職活動についてお聞きします。日本人の寿司職人の求人は、結構数があるものなのでしょうか。

「週末北欧部」chikaさん(以下、chika) それが、コロナ以前は結構あったんですけど、コロナ禍以降かなり少なくなりました。

 ヘルシンキの街中で働ける寿司職人の求人はマックス20個くらいしかない上に、すでにビザを取っている人を対象にしているものがほとんどでした。探し始めた時点で、海外から募集している求人はゼロでしたね。

 けれどダメ元で応募してみようと思っていたら、たまたま今回勤めることになったお店の求人が出てきて、翌日ウェブ面接しようということになって、そこからはとんとん拍子に進みました。

――では、大変さはあまり感じなかったですか。

chika 英語での面接が一番難しさを感じたところですね。もともと私は英語がそれほどできなかったんですが、せっかくフィンランドで働くなら日本人オーナーさんのお店ではなくフィンランド人オーナーさんの元で働いてみたいと思っていたので、英語で面接を受ける必要があったんです。

 だから、お寿司の勉強と並行して英語の勉強もずっと続けていました。オンライン英会話の先生に事情を説明したら、面接に向けたレッスンを3カ月集中特化でやってくださったんです。

『北欧こじらせ日記 移住決定編』(世界文化社)より

 学校では教わらないお寿司用語や、自分のスキルを伝えるための英語を学びました。目的があったのでモチベーションも保ちやすかったし、良かったなと思います。

面接で「フィンランドオタクなんです」

――実際に面接を受けてみて、日本の面接との違いは感じましたか。