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いきなり13時間労働、4ヶ月経っても給料はもらえず…「あれ? 日本より大変だな」寿司職人(32)が思い知った“海外のリアル”

いきなり13時間労働、4ヶ月経っても給料はもらえず…「あれ? 日本より大変だな」寿司職人(32)が思い知った“海外のリアル”

「週末北欧部」chikaさんインタビュー#2

note

chika 今週ようやく銀行口座ができたんです。ホリデーシーズンで銀行員が少ないということで、アポを取るのに2週間、書類が届くまでに7週間とかかかってしまいました。口座がないとアパートも契約できないので、今は友だちのアパートに住まわせてもらっているんです。

 今「海外就業はすぐに給料がもらえると思っちゃダメ」という渡航前にもらったアドバイスを、身に染みて感じています(笑)。

――フィンランド移住の夢が叶いましたが、次の目標は決まっていますか。

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chika 今はあえて決めずにいます。唯一決めているのは、フィンランドで3年頑張ろうということだけです。会社員時代も1年目はすごく新鮮で、2年目は少しマンネリして、3年目に自分らしいやり方が見つかったので、3年という単位を大事にしながら次の夢を見つけたいと思っています。

 小さな野望としては、ゆくゆく「お寿司半分漫画半分」というライフスタイルを作っていきたいです。だからこの1年はたくさん信頼貯金ができるように、「フィンランドにいてくれてよかったな」って思ってもらえるようにしたいなって、今は思っています。

『北欧こじらせ日記 移住決定編』(世界文化社)より

――最後に、この度発売された『北欧こじらせ日記 移住決定編』をどんな人に読んでほしいか、教えてください。

chika 夢ややりたいことがわからなくなった時に、当時の上司が言ってくれたのが「自分の中に選択肢がないなら、いろんな選択肢を探しに行ってみたらどう?」ということでした。それが1つのきっかけになって、現在のような道に繋がったんです。

 だから、本を通して「こんな人もいるんだ」という1つの選択肢として、面白がって読んでもらえたらすごく嬉しいなと思います。

北欧こじらせ日記 移住決定編

週末北欧部chika

世界文化社

2022年8月25日 発売

INFORMATION

 chikaさんの前作『北欧こじらせ日記』が、実写ドラマ「北欧こじらせ日記」として、10月4日(毎週火曜日深夜0時30分~)よりテレビ東京で放送されることが決定しました!主演は、AKB48・本田仁美さんです。

AKB48・本田仁美さん ©テレビ東京

【ドラマのあらすじ】 東京の旅行代理店で働く縞子(本田仁美)は、北欧が大好きで、一人暮らしの小さなアパートで北欧の雑貨、食べ物、音楽など、フィンランドを感じることができるアイテムに囲まれて暮らしている。あることがきっかけで仕事、大学時代からの彼氏との曖昧な関係に悩みつつも、大好きなフィンランドへの想いを膨らませ、不器用な縞子の人生がちょっとずつ動き出していく…。

【chikaさんコメント】この本を書き始めた時、私はまだ東京で会社員をしていました。念願かなってフィンランドで寿司職人になった今年は、まさに「人生の新しいチャプター」の始まりで・・・「いつかフィンランドに住みたい」そんな夢を見ながら、東京の小さなアパートでこじらせた北欧愛を綴った本が時を同じくして「ドラマ化」という新しいチャプターを自ら歩み始めたこと、なんだか頼もしく嬉しい気持ちでいっぱいです。また、主演が本田さんだと伺った瞬間は夢かと思いました。実は数年前、異国の地でキャリアをスタートさせた本田さんを拝見し、ひたむきな姿に大変励まされていました。そんな本田さんが演じる主人公、今から本当に楽しみです。「北欧こじらせ日記」の新しい冒険、ぜひ皆様と一緒に楽しめると嬉しいです。

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