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個人事務所を設立、心境の変化
事務所を立ち上げてからというもの、仕事に全力投球している。昨年初めのインタビューでは、《昔は27歳までに結婚して子どもをほしいと思っていたけど、28歳になってみると、大切な人と過ごす時間を充実させるよりも、芸能の仕事を充実させたいと思うようになりました》と語るなど、心境の変化をうかがわせた(『週刊ポスト』2021年1月1・8日号)。
昨年には映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』に出演した。同作のテーマである終活とは、終わりに向かって残された時間をどう生きるのかを考えることでもあると気づき、《私も今年29歳になって、30歳はすぐそこ。楽しい30代を迎えるために、20代の終わり方を考えるようになりました》という(『GINGER』2021年7月号)。
個人事務所の設立は、まさに30歳を前にしての再スタートであった。その際、周囲の人たちからは「いいんだよ、失敗して。失敗は成功につながる」と助言されたという。10代のころ、オーディションに落ち続けてもけっしてめげなかった彼女だけに、その点はきっと大丈夫だろう。思えば、「ショートカット」という社名には、かつて下積みから抜け出すチャンスをつかんだときに髪を切った体験を踏まえて、心機一転という意味も込められているのではないか。