さらに、別の地域では、ケージごとウサギが捨てられていたケースもあったという。
ペットとして人気になる一方で、こうしたウサギの飼育放棄が全国的に増加し、問題になっているのだ。
福岡も例外ではなく、福岡県警によると2021年、落とし物として届けられたウサギは30羽、しかし飼い主が現れたのは、わずか3羽にとどまる。
ウサギは保健所で保護対象外…民間の保護施設が警鐘
こうしたなか、ウサギ好きの有志が立ち上げたのが…。
福岡市うさぎ愛護センター・水上怜奈 所長:
こちらですね、どうぞ。ここでは、50羽、保護できます
7月21日に福岡市東区に開業した、福岡市うさぎ愛護センター。
イヌやネコと違って、保健所での保護の対象外となっているウサギ。そうしたウサギのためのシェルターをと、3年前から福岡市動物愛護管理センターの指導・協力を得て、ようやく完成した民間の施設だ。
センターには、すでに保護されたウサギもいた。
福岡市うさぎ愛護センター・水上怜奈 所長:
ここにいるウサギは、みんな保護した子たちになります。この子は、(元の飼い主側の)アレルギーでって感じでした。ウサギの毛のアレルギーがある人は、呼吸器系とかで息苦しさとかが出るので
ウサギを飼い始めたものの、アレルギーだということが発覚し、やむを得ずこの施設へ…。センターには、こうした保護の相談や依頼が届いている。
福岡市うさぎ愛護センター・水上怜奈 所長:
ウサギを簡単にお迎えできる場所(店)もあると思うんですけど。家族になるので、生涯ずっと、この子たちが寿命を全うするまでお世話をしてほしい。ここの施設にいる子が、ずっとゼロになるように、お知らせや発信をしていきたい
愛らしさで人気が高まるウサギ。しかし相手は生き物だ。
不幸なウサギを少しでも減らすために、家族に迎える前の心構えと準備を忘れてはいけない。
(テレビ西日本)