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「若く綺麗な女性首相の誕生はポジティブに受け止められて、一時支持率は70%を超えました。彼女は幼い頃に両親が離婚、母とその女性パートナーとの同性カップルの家庭で育ち、貧困も経験してスーパーのレジ係として働いた時期もあります。それでも大学を卒業し、政治の世界で活躍する彼女を賞賛する声も多かった。それが就任から2年半あまり経ち、人気が一段落したタイミングで今回の流出は起きました。新世代の彼女はSNSを通じた情報発信やマーケティングが上手かった。それが今回は裏目に出てしまいました」

公邸で半裸女性2人がキス(写真はTwitterより)

 ただ、これですぐ退陣を求める流れにはならないのではと言う。

「フィンランド人は海外の評価を気にするところもあります。独紙『Bild』で“世界で最もクールな首相”と評されたり、海外でも高い評価を得ている彼女に、こんなことで引っ込んで欲しくない、と思う人も多いはずです」(同前)

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 実際、流出問題以降、SNS上では彼女を擁護する声もまた、国内外で数多く投稿されている。

(写真はTwitterより)