吉野 ぶっちゃけ、全部の魚が付け心地悪いです(笑)。タコとクロアナゴは体が傷付かなくて楽だったけど、ほかの魚はウロコもヒレも痛いし、2回くらい蕁麻疹も出ました。それにどの魚も氷漬けにされているから、めちゃくちゃ冷たいんですよ。
干物グラビアの撮影は「ズレてしまいます」
――ちなみに、干物グラビアはどうやって撮影しているんですか?
吉野 いつもスマホのセルフタイマーを使って、自撮りをしています。スマホスタンドを使うこともあれば、天井にガムテープでくくりつけることもあって。
でもガムテープを使うと、確認するのが大変なんですよね。撮影して、ガムテープを剥がしてスマホを取って、確認して、またくっつけて……みたいな。
――失敗はしないのでしょうか。
吉野 めちゃくちゃしますよ。いつも40~50枚くらい撮ってますもん。普通のグラビア撮影は、いろいろポーズを変えながら行うんですけど、干物グラビアの場合は、あらかじめ魚の向きを考えてから撮らないといけなくて。考えながら撮影するのは大変なので、事前に頭の中で構成を組み立てていますね。
「この角度でこのポーズをしよう!」って決めたら、手の中でBluetoothのスイッチを押してシャッターを切る。それだけ入念にやっても、何枚かはズレてしまいます。誰かに見てもらいながら、安心して撮影したいです(笑)。
釣りにつぎ込んだお金は1年目で100万円超え
――干物グラビア誕生のきっかけになった釣りには、最近も行ってるんですか?
吉野 多いときは週3くらいで行っていますね。そのときの旬の魚を釣っていて、今はカツオやマグロです。夏になると、相模湾にたくさんいるんですよ。
――結構な金額を釣りにつぎ込んでいると伺いましたが……。
吉野 釣りにハマって1年目で100万円は超えましたね。やっぱり最初は道具とかを揃えないといけないので、一番お金がかかるんです。
ちなみに今、我が家には洗濯機サイズくらいの業務用冷蔵庫がありますよ。そこに釣った魚をストックしていて、「今日はどれを食べようかな~」と毎日選んでます。だから食生活が魚中心になって。タンパク質は基本、魚から取ってます。