勝手に指標を作って表彰したい
まずはこの2つのランキングのTOP5(9/16時点)を見ていただきましょうか。
【防御率】
1位 青柳晃洋(阪神) 2.02
2位 西勇輝(阪神) 2.09
3位 大野雄大(中日) 2.49
4位 戸郷翔征(巨人) 2.69
5位 小川泰弘(ヤクルト) 3.02
【WHIP】
1位 青柳晃洋(阪神) 0.94
2位 大野雄大(中日) 1.04
3位 西勇輝(阪神) 1.05
4位 戸郷翔征(巨人) 1.15
5位 小川泰弘(ヤクルト) 1.18
それぞれ、規定投球回(9/16現在)に達している投手の記録です。
皆さんご存知の防御率。
自責点×9÷投球回
で計算され、その投手が1試合(9イニング)投げたとしたら何点に抑えられるかという投手にとっては最も大事と言っても過言ではない数字。
そして、WHIP。
これは、「Walks plus Hits per Inning Pitched」の略で、日本ではまだ公式記録とは認められていませんが、メジャーリーグや台湾プロ野球では公式記録のひとつになっていて、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値。
WHIPは、 (与四球 + 被安打) ÷ 投球回
で計算され、全体の平均は1.35くらいですので、それを下回ればいい成績と言えると思います。
死球や失策など安打や四球以外による出塁は数えません。
失策はともかく、死球を数えないのはおかしいと思い、個人的に死球も加えた上で計算してみたんです。
新指標【WDHIP】
【WDHIP】
1位 青柳晃洋(阪神) 1.00
2位 大野雄大(中日) 1.08
3位 西勇輝(阪神) 1.08
4位 戸郷翔征(巨人) 1.19
5位 小川泰弘(ヤクルト) 1.20
英語ではHit by pitchですがここは日本。
死球の死、【Death】の頭文字を取って、勝手にWDHIPと名付けました(笑)。
死球を足しても1イニング1人以下という青柳の記録は凄いですが、だいたい他の皆が0.03から0.06数字が上がったのに対し、我らがライアンは0.02しか数字が上がっていないではありませんか。
というわけで冒頭のランキングは、このようになります。
【WDHIP−WHIP】
1位 小川泰弘(ヤクルト) 0.02
2位 西勇輝(阪神) 0.03
3位 大野雄大(中日) 0.04
3位 戸郷翔征(巨人) 0.04
5位 青柳晃洋(阪神) 0.06
ライアン、やった!
おめでとう! そして、ありがとう!!
そしてよく調べた! おれ!!
【規定投球回に達している投手の与死球数】では?
「おい、べ瓶! ちょっと待て! これって、【規定投球回に達している投手の与死球数】でええやないか!」と思った方もいるでしょう。
しかし、与四死球数はあくまで数字の多い順で表されるので、ダメなんです(笑)。
今季、タイトル関係はどうしても村上宗隆ばかりに目が向きます。
しかし、スワローズ投手陣、特に苦しい先発投手陣の中でもライアンの存在はとてつもなく大きい!
というわけで、ライアン!
毎年毎年、いつもいつも、本当に本当に……ありがとうー!!!
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