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「6人部屋のドミトリーが1泊102ドル!?」「前は39ドルだったのに…」アメリカ取材旅行で痛感した“宿泊費の高騰ぶり”

「6人部屋のドミトリーが1泊102ドル!?」「前は39ドルだったのに…」アメリカ取材旅行で痛感した“宿泊費の高騰ぶり”

MOBYの「アメリカ物価狂乱」レポート #2

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借りた車は…

 海外では初の運転(日本では二十数年来のペーパードライブを2年前にやっと卒業)、しかも右側通行で目的地は片道200マイル(320キロ)、同行する友人は免許なしの孤立無援。

 親しみのある日本車にすべきか、めったに乗る機会のない韓国車にすべきか。迷いに迷った末、ここはやっぱりアメ車だろ、「骨のずいまでシボレーで♪」(※)だろ。ということでシボレー・マリブをレンタルし、一路アイオワへ。

レンタルしたシボレー・マリブ(写真:筆者撮影)

 ただ、よく考えてみたらレンタカー代自体がかなり高額でした。アメリカのレンタカー料金は24時間刻み。48時間借りたボクの料金は保険諸々付帯・満タン返し不要、かつJALマイレージ特典で10%オフを踏まえた金額が320ドル(4万4500円)。

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 日本の某大手レンタカー会社のコンパクトカーを48時間レンタルという条件で調べたところ、2万円あればお釣りが来る程度の価格設定(ガソリン代別途)。かなりの差ですよね。

 ちなみにガソリンはシカゴ市内だと1ガロン(3.785リットル)が5ドル、アイオワ州では3.6ドルでした。前者が1リットル=182円、後者が131円なので、ガソリン代は地域によってかなり差がある様子です。

 取材日もついに7日目。アイオワに訪れた目的はもちろん、あの試合。1989年公開の映画をベースに、現実にMLB公式戦をやってしまおうという「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」です。

「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」を観戦したMOBYさん(写真:筆者撮影)

 映画のセットとして使われた主人公一家が暮らす家、主人公がとうもろこし畑を潰して作ってしまった野球場など、『フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム』の世界がそこにはありました。しかも試合をするのは、大好きなシカゴ・カブス。

球場のまわりはとうもろこし畑。まさに「フィールド・オブ・ドリームス」の世界(写真:筆者撮影)

 今回の取材旅行のメインイベントでもあったこの試合は、ボクにとって一生ものの思い出となる内容でした。

※小林旭『自動車ショー歌』(作詞:星野哲郎、作曲:叶弦大)

楽しい取材旅行の時間も残りわずか…

 夢のような時間が終わるとすぐにアイオワを発ち、車を返すためシカゴのレンタカー屋へ。近くのホテルで一泊した翌朝には、またすぐに次の目的地へ向かいます。

 まずはオヘア空港の搭乗前にいつも訪れるチャイナ・ファーストフード店で「麻婆豆腐+おかず1品+白飯」のセットを注文。2019年に食べた際は確か9ドルでしたが、今回は10.6ドルでした。

麻婆豆腐とおかずと白飯のセット(写真:筆者撮影)

 値上がりしましたが、LAで食べた11ドルの卵サンドに比べたら、もう格段に満足のいく内容です。チャイナやメキシカンはコロナ以前と比べても、ほかの食べ物より値上がり率は低い印象でした。