沖縄知事選がおこなわれ、玉城デニー氏が当選しました。

 私は選挙戦の序盤と終盤に沖縄入りし、候補者の演説を見たり、地元の人たちの話を聞いたりして過ごしました。そのなかで、どうしても気になったことが一つあったのです。

 それは告示日に琉球新報に載った『立候補予定3氏の横顔 私の公約』(8月25日)というページでした。

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 おさらいすると、知事選の立候補者は次の3名。

『玉城(たまき)デニー』氏(62) 無所属現職で「オール沖縄」勢力が支援 =共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=

 

『佐喜真淳(さきまあつし)』氏(58) 無所属新人で政権与党が支援する前宜野湾市長 =自民、公明推薦=

 

『下地幹郎(しもじみきお)』氏(61)無所属新人で前衆院議員

沖縄県知事選の立候補者(筆者提供)

候補者3人の「共通点」とは?

 3名は地元紙の質問にいろいろ答えていた。「好きなテレビ番組」という項目もあった。玉城デニー氏と下地幹郎氏はNHKの朝ドラ『ちむどんどん』と答え、佐喜真淳氏は「好きな芸能人・文化人」という質問に「『ちむどんどん』黒島結菜」と答えていた。つまり候補者全員が『ちむどんどん』を好きだと言っているのだ。沖縄を舞台にしたドラマだから当然と言えば当然だし、有権者から親近感を抱かれそう。

 しかしふと思ったのである。「本当にドラマを見ているのか?」と。

 どうでもいい疑問かもしれないが、神は細部に宿るという。これを確認するだけでも3名の候補者の人物像が見えてくるのではないか? もしかしたら政策に対する態度も。

 というわけで候補者3名に直撃することにしました。