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玉城デニー氏にも聞いてみた

 最後に会えたのは玉城デニー氏だった。選挙戦最終日で立憲民主党の泉健太代表が応援演説に来ていたときだったので警備がさらに厳重だった。聴衆との触れ合いは無しと周知されていた。関係者にも「質問するのは難しいだろうねぇ」と言われた。ほぼあきらめかけていたのだが、演説が終わると何人かとグータッチをしていたので思い切って声をかけてみた。

厳重な警備の中、やっと会えた玉城デニー氏(筆者提供)

「『ちむどんどん』のどこが好きですか?」

 すると玉城氏は、

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「あー、『ちむどんどん』は僕が当時生活していたあの雰囲気そのままなんで」

 続けて、

「(ドラマで描かれている)本島北部は言葉にもっと訛りがあるので、一般的な本島の言葉で話していることに少し違和感がある方もいるかもしれませんが、言葉の使い方や内容とかはほぼ私たちの時代そのままなので、僕はもう大好きです」

 これは本当に見ている……。しかもかなり具体的だった。現職の知事らしい「答弁」だと思った。

『ちむどんどん』の見逃せないところ

 いかがだったでしょうか。ともすればどうでもいいことにこだわって3人に直撃してみたのだが、意外とそこから人柄や政治家としてのキャラが見えてきた気がしたのです。

 ちなみに『ちむどんどん』はストーリー展開などに賛否両論というか、ツッコミがネット上でかなり多い。私の好きなタブロイド紙でもよくネタにされている。デリケートな「論争案件」でもあったのだ。

 ちなみに私も『ちむどんどん』を見ている。「どこが好きですか?」と聞かれたら「片岡鶴太郎!」と答えます。子どもの頃から見ていた“鶴ちゃん”が渋い演技をしているから見逃せないのだ。現在は『つるどんどん』と勝手に名付けて楽しんでいます。

 以上、沖縄知事選『ちむどんどん』リポートでした。