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【7区】駒大・工藤の粘りの走りに拍手

ポール 僕はニューイヤー駅伝から箱根駅伝まで、ほとんどの選手の走りをみましたが、青学の林の走りがダントツで良かったと思いました。動く歩道を走ってるようななめらかな走りなんですよ。

西本 僕は駒澤大学の工藤有生です。途中からフラフラになったのをテレビで見た方も多いんじゃないでしょうか。小田原中継所で見たときはなんて素晴らしい肉体なんだと感動しました。海外選手と並んでも遜色のない体格と、立派で美しい脚の筋肉。本来ならエース区間の2区にエントリーされてもいいぐらいの選手です。

小田原中継所で見た「素晴らしい肉体」の駒大・工藤(左)

 その工藤がタスキを受ける写真を撮って新幹線に乗っていたところ(ニューイヤー駅伝観戦中に走って脚を負傷したため、復路は小田原から東京に直行)、工藤が蛇行を始めたというのを聞き、驚愕しました。あれだけフラフラだと止められてもおかしくない。でも、これはあまり指摘されてないけど、順位を落とさなかったのはすごい!

ポール 残り10kmほどを残してあの状態ですからね。あれが18km地点とかならまだ分かるんですけど。

西本 あれが駅伝主将としての姿です。底力がある選手なので、意地で走り抜けることができた。ツイッターでも先頭争いとは無縁なのに、瞬間的に工藤の名前がトレンド入りしました。

マニア 僕はポールさんと同じく林ですね。ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太の記録を更新し、MVPも獲得したんですが、実は駅伝初出場なんです。だからみんなそこまで走るとは思っていなかった。でも、言わせてもらいたいのは栃木県で行われた「高根沢町元気あっぷハーフマラソン」で、‪1時‬間3分45秒で3位に入っている。さらに11月に行われた世田谷246マラソンで日本人トップを取っているんですよね。着実にステップアップしていて、僕はこれらのレースを見て、今年の箱根はやるはずだと確信してました。そもそも高根沢ハーフは池田生成(青学→引退)、下田裕太(青学)、渡邊利典(青学→GMO)など、箱根駅伝で活躍してきた青学の選手たちが、このレースをきっかけにブレイクしていったレースなんですよ。だから林も当然来るという兆しがあった。

“動く歩道を走ってるよう”な7区区間新の青学・林(右)

西本 マニアさんはメディアで唯一、林の高根沢ハーフの成績を暗記して言える人です(笑)。ただこの記事を見て、「高根沢ハーフを見ればいいんだ」と思った皆さん。残念ながら、今年から大会日程が変わったため、青学は出ないこととなりました。