先日なんて、タクシーに乗っていたら、運転手が急に車を停めて、「ちょっと待ってて」と言うんです。何かと思ったら、道端のハトにエサをあげはじめました。
どうして客を乗せているときにエサをやる必要があるんでしょうか。
だから、早い段階で自分の口グセを決めることにしました。
「ディス・イズ・アメリカ」
これがアメリカだよ、と。
何かあるたびにイラつくよりも、「ディス・イズ・アメリカ」と笑って、早く慣れたほうがいい。
ニューヨークで警官に押さえつけられたことも
ニューヨークシティ・マラソンを観に行ったら、何人もの警官に押さえつけられたのにはビックリしましたけどね。
ゴール地点が見たくて、黒いリュックとパーカー姿で人が集まっている場所に向かったんです。そしたら、IDパスが必要なエリアに無断で入ってしまっていたみたいなんですね。おそらく声をかけられていたんですけど、イヤホンで音楽を聴いていたので、それが聞こえなかった。
すると突然、地面にバーンと押しつけられていたという。
そんな格好で警告を無視すれば、テロか何かと勘違いされても仕方ないわけですけど、こちらももうパニックです。
何をどう言っていいのかわからなくて、気づいたら耳のイヤホンを指さしながら、「ミュージック! ミュージック!」と叫んでいました。
その場で持ち物検査もされました。
リュックから出てきたのが、日本の長ネギと玉ネギ。和風カレーをつくるために買ってあったんですが、アメリカ人が想像するカレーと違うから、それがカレーの具材だっていうこともなかなか信じてもらえませんでした。
少し真面目な話をすると、医療と教育に関しては、日本との違いを痛感します。こちらでは事故にあった人はまずこう叫びます。
「救急車を呼ばないで!」
救急車を呼ぶと、数十万円から、高いところだと100万円ぐらいかかってしまうんです。