「毎日通って月に30万円遣っていた」
「宮本容疑者がまゆさんを追いかけるようになったのは4年前頃からです。当時まゆさんは天満駅近くの別のカラオケパブで働いていて、宮本容疑者はまゆさんがいる日だけお店に通うようになりました。2020年7月にまゆさんが前の店を辞めて今年の1月に『ごまちゃん』を開店すると、オーナーのまゆさんは毎日いるので宮本容疑者もほぼ毎日来る状態。1日1万円以上遣っていたので月に30万円くらいにはなっていたと思います。まゆさん目当てのお客さんが多い店ではありましたけど、中でも彼は一番熱心なまゆさんファンでした」
稲田さんはモデルの田中美保に似ていたことから「天満の田中美保」と呼ぶ人もいたという美人で、界隈では人気者として顔も広かった。だが、「しつこいお客さんがいる」と周囲に相談していたという。(詳細は#1)
「文春オンライン」取材班が入手した写真には、黒いスーツを着てカウンター越しに稲田さんの方へ顔を寄せる宮本容疑者の姿が写っている。
稲田さんを学生時代から知る友人は、稲田さんが宮本容疑者の扱いに苦慮していた様子をこう語る。
「前のカラオケパブで働いていた時に宮本容疑者にしつこくされて、『もう来ないでください』と強く通告したことがあったようですが、それでもお店へ来るので困ると話していました。頑張り屋の彼女から仕事のグチを聞くのは初めてだったので、かなり参っているのだろうと思いました。『ごまちゃん』をオープンしてからも宮本容疑者は閉店間際まで粘ることが多く、そういうときは他のお客さんに『もう1時間飲みましょうよ』と言って2人だけになるのを避けるようにしていました。
事件があった11日も途中までは別のスタッフがいたはずですが、まゆさんはスタッフの帰りが遅くならないように早めに帰してあげる優しい性格でした。ただ、それで宮本容疑者と2人になってしまったのかと思うと……」
自宅には妻子も「明日は子供の卒業式だから」
毎日のように「ごまちゃん」へ通い詰めていた宮本容疑者だが、西宮の自宅では妻子とともに生活していた。
「彼はいつ行ってもお店にいて、本当に毎日いるようなイメージ。カウンターに1人で座ってかなり夜遅くまで飲んでいたので、家族の話を聞いた時は驚きました。『明日は子供の卒業式だから』という話をしていました。子供の卒業式の前日に遅くまで飲んでて大丈夫なのか、とは思いましたが……。他の常連客が『まゆさんのことホンマ好きっすね』、『毎日いますやん』と軽くイジると、何を言うでもなく苦笑いしていました」(前出・常連客の1人)
宮本容疑者は自身の誕生日である今年の6月2日にも「ごまちゃん」を訪れている。
「17時くらいの早い時間から、ささやかな誕生日パーティーのような形で宮本容疑者を祝っていました。緊急事態宣言が出てお酒の提供はできない時期でしたけど、7000円くらいするノンアルコ―ルのシャンパンを開けていましたね。その日はまゆちゃんと宮本容疑者は普通に会話しているように見えました」(居合わせた客の男性)