文春オンライン
阪神・岡田彰布元監督“再登板”で強力投手陣が弱体化!? 藤浪晋太郎は米球界希望、西勇輝は巨人にFA流出危機…

阪神・岡田彰布元監督“再登板”で強力投手陣が弱体化!? 藤浪晋太郎は米球界希望、西勇輝は巨人にFA流出危機…

2022/10/02
note

 プロ野球阪神の来季監督に、岡田彰布元監督(64)の復帰が決定的になった。その直後に藤浪晋太郎投手(28)がポスティングシステムを利用し、MLBに挑戦する意向を表明した。球団には昨オフ、申し入れていたそうだが、元NPB球団監督は「岡田さんになるから、よりアメリカに行きたい気持ちが強くなったんだろうな……。藤浪は金本(知憲)監督の時に制球難で勝てなくなった。今ようやく制球が上向いてきたのに、同じ強面の岡田さんだと二の舞になりかねない」と新監督との相性の悪さを指摘する。

 阪神では今オフ、海外フリーエージェント(FA)権を取得したエース格の西勇輝投手(31)も流出が取り沙汰されている。オリックス時代に監督だった岡田氏との因縁を踏まえると、移籍はより現実味を帯びる。9月28日時点で12球団ナンバーワンのチーム防御率2.67を誇る阪神だが、岡田氏の監督復帰で金看板の強力投手陣がいきなり「弱体化」するかもしれない。

西勇輝投手 ©時事通信社

平田監督ならポスティング希望はなかった?

 藤浪は大阪桐蔭高から2012年にドラフト1位で入団し、3年連続2桁勝利を挙げた。同学年の大谷翔平(エンゼルス)と双璧の逸材とされ、順調にエースの階段を上っていた。

ADVERTISEMENT

藤浪晋太郎投手 ©文藝春秋

 ところが16年、金本監督の就任を機に暗転する。

「精神野球の金本監督とはソリが合わなかった。1年目(の7月)に明らかに限界だった藤浪に代打も送らず、懲罰的に161球投げさせた試合はファンでなくても印象に残っているだろう。当時不振だったとはいえ、ここまで長期のスランプになったのはあの試合があったからと言われる。精神的なダメージが大きかったのだろう。制球難の原因は“イップス”を指摘されるほどだった」(当時の担当記者)

関連記事