──お父さんには黙っていた? 自分の娘がパパ活していると父親が聞いたらショックが大きすぎるからですか。
香子 たぶんそうだと思います。そもそも、それ以前に銀座で働いているのがバレたことがあって、そのとき父にすごく怒られましたから。父はメガバンク勤務なんですが、銀行って以前は採用時に身元調査とかをしていたくらい、お堅いところらしいんですね。
とくに父が気にしていたのは自分の出世に対する悪影響だったんじゃないかと思います。怒りながら「就活でウチの銀行の系列企業には絶対にエントリーするな」と念押しされたので。
──エリート銀行マンなので、娘がホステスやっていることが会社にバレたら自分の立場が悪くなるということですね。
香子 そうだと思います。実際に私、大学3年の冬にインターンでわりと高評価を受けて、某シンクタンクの選考に残ったんですけど、父から「辞退しろ」って言われましたから。父の銀行の系列ではないんですが、ちょっと関係があるらしくて。
父から毎日「辞退しろ」とガミガミ言われるので、結局その企業は辞退しました。シンクタンク志望だったのに。
──ホステスでそれだったら、パパ活しているのを知ったら大変なことになりますね。お母さんが内緒にしたのも頷けます。
香子 もともと母は合コン相手として人気の高い女子の花形職業をしていたので、その手のお仕事でお金を稼ぐことには比較的寛容なんです。だから父よりはうるさく言われませんでしたが、さすがにパパ活は許してくれなかったですね。
就職してみたはものの…
香子さんは大学卒業後、予定通り世界各国をめぐる旅に出た。ドミトリーに泊まり、バス移動をするガチ寄りのバックパッカーだ。
そして2年後に帰国し、もともと希望していたシンクタンクに就職。しかし、前述のように彼女はいまパパ活をしている。なぜ香子さんはパパ活女子に戻ったのか、ご両親とはどうなっているのか。
──学生時代の就活ではシンクタンクが第一志望だったと言っていましたが、希望の職種に就けたのになぜまたパパ活を始めたんですか。
香子 普通の仕事とパパ活を一緒にしちゃいけないんですが、おじさんが多い企業に若い女性が入ると、結局、パパ活や水商売と同じような役割を求められるんです。セクハラやパパ活的な要求があまりにも多いので、「もう、いいや」ってなりました。