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愛車の価格は1500万円、でも、主食はスティックパン…日本唯一の“シェルビーコブラ”女性オーナーの愛車への献身がヤバすぎた

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レトロ万歳! モーレツ旧車フリーク #1

2022/10/09

genre : ライフ, 社会

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高級車に乗るための「節約生活」

 そういう風に、後悔したくない気持ちが強いので、車に関してはもう使いたい分だけ使っています。その代わり、自分の生活面で削れるところは削って。こういう遠征のときも、コンビニでは買わずに、スーパーで買ったペットボトルを大量に積んでいるんです。私はスーパーで42円のお茶でも動けますけど、この子はハイオクじゃないと走らないですからね。

 長距離を走るときはいつもスティックパンを助手席に置いて、「ファミチキ食べたいなぁ」なんて思っても、それを口に突っ込んで我慢しています。泊まるホテルも、シャワーなしの部屋を選んで200円の銭湯に行くとか。でも、車のための節約生活もこれはこれで楽しいんですよね。

節約生活も車のためと楽しんでいると笑顔で語る

 コブラの燃費は……高速でリッター4kmとか。極悪燃費で有名なFDでも、高速でリッター5kmくらいは走るから、お金のことを考えていては、なかなか乗り続けられないですね。サーキットやイベントに出向くと、更にお金がかかってしまいますし。車に関しては、お金のことをもはや考えてないですね。

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 でも幸い、コブラは今のところ、動かなくなるようなトラブルはありません。オイルとかホース類、ネジの緩みとか、マイナーなトラブルはありますけど、一応この車は新車扱いで保証もあるので、その辺りは安心できますね。

コブラの内装。アナログな計器類が静かな存在感を示す

 運転に関しても、とくに「パワーがありすぎて怖い」みたいなことはないんです。ただ屋根がないので、ゾッとすることはありますね。一番ショックだったのは、何台か前のトラックから運転手が吐いた痰が飛んできて、フロントガラスにベチャッと付いた瞬間ですね。飛んで来るものをほとんどガードできないので、それでヒヤヒヤすることはあります。

 ちょうど今日来るときも、車内にスズメバチが入ってきて、驚いてシフトの操作がガッチャンガッチャンしてしまって。まぁでも、そういうのも「普通の車では経験できないことだ」と思って楽しんでいます。

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