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前事務所の社長に聞いてみると…
前事務所の社長である小口氏に聞いた。
――マネージャーと娘さんの関係が悪かった?
「そんなことはないです。ずっと仲良くやっていたし、教わることがたくさん。今日も2人で事務所の片づけをしていました」
――主演映画の報告を受けていなかったと聞くが。
「いえ、私は7月頃には聞いていましたし、うちの若い役者にオーディションの案内もいただきました。実は娘が体調を崩しまして、心配をかけてはいけないと仕事の情報を上げないでいたのです。娘は娘で、映画のことを自分も私も知らないと思って親しい人に相談したようです。それが誤解されたのかもしれません」
「しがない事務所ですから資金的に…」
穏やかな口調でトラブルを否定した小口氏。こう続ける。
「北村さんはいろいろなことがやりたいということで、事務所も全面協力しようと前から話し合いをしていたんです。ただ、しがない事務所ですから資金的に……。例えば映画1本作るにしても何億もかかりますよね。成功すればいいですが、失敗すれば、社員みな家族もいますから。今の方法(独立)がベストかなと」
――北村さんはずっと映画を作りたいと思っていた?
「映画もそうですし、彼は実業家的な面も。カレーもそうですけど、いろいろと飛躍していきたいと」
西尾氏にも聞いたが、同様にトラブルを否定した。
中学卒業後は「海賊になりたい」と商船学校に通ったこともある北村。その「大きすぎる夢」はどこにたどり着くのか。