前出の広告代理店関係者が引き取る。
「案件」には“#PR”の表記が必要
「食事やサービスをPRしたいお店とインフルエンサーを繋ぐ仲介会社というのも存在しています。インフルエンサーはその会社が公開する“案件”に応募し、当選すれば無償の食事や特別なサービスを受けられる。代わりに、自身のSNSアカウントで仲介会社が指定する細かいルールにのっとって投稿を行う。そのルールの中には、PRであることを明確にするという指示が入っている場合がほとんどです。熊田さんがここ数カ月で訪れたのはそういうPRに熱心なお店なんですが、本人の投稿には“案件”であることを示すタグがひとつも付けられていないんです」
この投稿をSNSに特化した広告代理店の関係者に見せると、「わざわざ店舗のHPのURLを記載するのは、PR案件の特徴」と前置きし、こう語る。
「こういった案件の場合、必ず付けなければいけない“指定ハッシュタグ”というものが存在します。また、URLを必ず貼ってください、テキストは〇文字以上で投稿、タイアップ投稿タグを使って下さい、など細かく指定されるんです。熊田さんの投稿を見ると、タイアップタグが使われておらず、“#PR”や“#PR案件”など、タイアップを明言するハッシュタグも見つからない。これは本人も注意不足ですが、代理店もしっかりと管理するべきところだと思いますよ」
違法ではないが…
意図的であろうとうっかりであろうと、“案件”であることを記載していないことが、ただちに違法行為になるわけではない。だが、ステマはいまやインフルエンサーのタブーであり、フォロワーに対する重大な裏切りではある。
熊田には“前科”もある。2012年に起きたペニーオークション詐欺事件では、ステマに関わっていたとして、ほしのあき(45)、綾部祐二(44)、菜々緒(33)、小森純(36)らと並んで熊田の名前も挙がっていた。
「参加者が入札しても落札できない仕組みのペニーオークションサイトを運営し、入札手数料をだまし取っていたとして、オークションサイトの運営者4人が詐欺罪などで逮捕されています。それらを受け、ペニーオークションを勧めていた小森は自身のブログを閉鎖し、他のタレントらも謝罪をしていた。この件で芸能活動を休止に追い込まれた人間も少なくありません。しかし、熊田さんは明確な謝罪をしていないんですよね。それどころか10年ぶりにステマ疑惑がかかるとは……。反省していないのでしょうか」(芸能関係者)
これらのステマ疑惑に関して熊田の所属事務所へ問い合わせたが、期限までに回答はなかった。