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岸田政権はなし崩しが多い。国葬のほかには原発の運転期間延長もあった。こういう態度って、参院選前から選挙に勝ったら「黄金の3年」と書いてきた新聞の責任も大きいのではないか? 勘違いさせている一因ではないか。
河野流ツイッターの使い方
ちなみに今回の「健康保険証を廃止」というやり方で河野氏のツイッターの使い方も思い出した。
河野太郎氏はエゴサーチして耳が痛い論評者をわざわざ探し出してブロックしている。クソリプするアカウントをブロックするなら理解できるが、政治家の「エゴサブロック」は危険でしかないと思う。
例えば猫をなでてる写真とかカレーがうまかったとか「私」の部分のツイートだけならともかく、河野氏は「公」の情報も出しているからだ。そうすると結局、「耳の痛いことを言う奴はブロックし、公的な情報は自分に従う者にしか見せない」ことになってしまう。
今回の「保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化」という態度はその強引さにおいてそっくりだ。河野氏は保険証をブロックしたのである。そのうえで俺の言うことを聞けと言っているのである。
「乱暴」「ずるい」と書いた社説もあった
はっきりと「乱暴」「ずるい」と書いた社説もあった。
《こんな乱暴な政策転換は認められない。》
《あくまで任意であるはずのカード取得を、国民皆保険制度にくっつけて強いるのは、ずるいやり方だ。政府は義務化を図りたいのであれば、国会で堂々と審議をするのが筋である。》(信濃毎日新聞10月14日)
乱暴でずるいものを「突破力」と書いてしまう記者は、考え直したらどうだろうか。