文春オンライン

2022/10/18

 岸田政権はなし崩しが多い。国葬のほかには原発の運転期間延長もあった。こういう態度って、参院選前から選挙に勝ったら「黄金の3年」と書いてきた新聞の責任も大きいのではないか? 勘違いさせている一因ではないか。

河野流ツイッターの使い方

 ちなみに今回の「健康保険証を廃止」というやり方で河野氏のツイッターの使い方も思い出した。

 河野太郎氏はエゴサーチして耳が痛い論評者をわざわざ探し出してブロックしている。クソリプするアカウントをブロックするなら理解できるが、政治家の「エゴサブロック」は危険でしかないと思う。

河野太郎氏のTwitterアカウント。フォロワー数は259万人 

 例えば猫をなでてる写真とかカレーがうまかったとか「私」の部分のツイートだけならともかく、河野氏は「公」の情報も出しているからだ。そうすると結局、「耳の痛いことを言う奴はブロックし、公的な情報は自分に従う者にしか見せない」ことになってしまう。

 今回の「保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化」という態度はその強引さにおいてそっくりだ。河野氏は保険証をブロックしたのである。そのうえで俺の言うことを聞けと言っているのである。

「乱暴」「ずるい」と書いた社説もあった

 はっきりと「乱暴」「ずるい」と書いた社説もあった。

《こんな乱暴な政策転換は認められない。》

《あくまで任意であるはずのカード取得を、国民皆保険制度にくっつけて強いるのは、ずるいやり方だ。政府は義務化を図りたいのであれば、国会で堂々と審議をするのが筋である。》(信濃毎日新聞10月14日)

 乱暴でずるいものを「突破力」と書いてしまう記者は、考え直したらどうだろうか。