安達祐実さんや芦田愛菜さんらが大成しており、“子役は大人になると売れない”というジンクスは、もはや過去のものになりつつあります。……が、それにしても、NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)の主演を、元人気子役がバトンリレーする時代が来ると予想できていた人は少ないのではないでしょうか。
現在放送中の朝ドラ『舞いあがれ!』主演の福原遥さん、そして来年春からスタート予定の朝ドラ『らんまん』主演の神木隆之介さん。2人の共通点は、小学生時代から売れっ子の元子役ということです。
そこで今回は、福原さんと神木さんのキャリアを振り返りながら、連続で朝ドラ主演に抜擢されるほど元子役の役者が成功している理由を考察していきます。
「子役は大人になると売れない」ジンクス
安達さん、神木さん、芦田さんは子役時代に社会現象を巻き起こすような代表作を持っており、日本全国の老若男女が彼・彼女の子ども時代を知っているレベルの知名度でした。
一方、福原さんは小5から中2までの4年間、NHKである人気番組のメインを務めており人気を博しますが、その出世作の特性上、彼女の子役時代を知らないという方も少なくないでしょう。
その出世作とは『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK・Eテレ)という子ども向け料理番組。実写パートとアニメパートに分かれた番組でした。
主人公・柊まいんがクッキンアイドルとして活躍するという設定で、福原さんは実写でもアニメでもまいん役を好演。ですから当時子どもで『アイ!マイ!まいん!』を視聴していた世代や、その子の親世代からは大人気だったものの、それ以外の世代の認知度はいまいちだったかもしれません。
その後、『アイ!マイ!まいん!』を卒業した2013年からの4年ほどは、“子役は大人になると売れない”というジンクスに飲み込まれるように、福原さんの露出は減少。中学3年から高校3年の時期にあたるため、学業優先で芸能活動をセーブしていたということもあると思いますが、“まいんちゃん”とともに世間から忘れられつつあったのは事実です。