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広瀬すず、橋本環奈と同学年…朝ドラ主演・福原遥の「子役は大人になると売れない」呪いが消えたワケ

2022/10/26
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「はるぴょん」「すずぽん」とあだ名で呼びあい…

 この2作品での福原さんは主演の広瀬さん&橋本さんの脇を固めるバイプレイヤーでしたが、共演により仲を深めた様子。

 2017年には広瀬さんが生配信を行ったLINE LIVEに福原さんがゲスト出演し、「はるぴょん」「すずぽん」とあだ名で呼びあう仲睦まじい姿を披露していました。また、2021年には福原さんのInstagramに、橋本さんをはじめとした『かぐや様は告らせたい』メンバーと撮ったオフショットが公開され、同学年女優の交流がファンから好意的に受け止められていたのです。

 広瀬さん&橋本さん、そして福原さんを擁する黄金世代の同学年女優たちのわきあいあいとした姿はとてもほほえましく、自然と福原さんの知名度アップにも繋がっていったように感じます。

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橋本環奈 ©getty

コンスタントに売れた神木隆之介

 一方、来春福原さんから朝ドラのバトンを受け取る神木さんは、子役の呪縛などお構いなしに第一線で活躍し続けていました。

 神木さんは1995年、2歳のときにテレビCMでデビューを果たし、2001年には宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』に声優として出演。2004年に上戸彩さん主演の映画『インストール』で準主役を演じたり、2005年に主演映画『妖怪大戦争』を興行収入20億円超えのヒット作に導いたりと、天才子役として時代の寵児に。

 ですが、“神木隆之介”という存在が唯一無二だと思い知らされる真骨頂はここから。“子ども”でなくなってからも、コンスタントに売れ続けていたのです。

神木隆之介 ©文藝春秋

 2007年、“子ども”と“青年”のはざまである14歳の頃でも仕事がなくなることはなく、連続ドラマ版『探偵学園Q』(日本テレビ系)で連ドラ初主演。2011年の18歳のときにも、宮藤官九郎さんが脚本を務めたコメディドラマ『11人もいる!』(テレビ朝日系)に主演しています。

 2012年に主演した映画『桐島、部活やめるってよ』が「日本アカデミー賞」最優秀作品賞となったことや、2016年に声優として主演した新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』が興行収入250億円を突破したことなどは、彼のターニングポイントと言えるでしょう。

 神木さん出演作はあまりにも多いのですべてを取り上げることは難しいですが、ドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(2010年/TBS系)、映画『るろうに剣心』シリーズ(2014年、2021年)、ドラマ『コントが始まる』(2021年/日本テレビ系)、映画『ノイズ』(2022年)なども忘れてはいけない名作ではないでしょうか。

 朝ドラに主演する役者は圧倒的に女性が多く、男性の役者で主人公を務めるのは数えるほどですが、『らんまん』の主演として神木さんの名前が発表されたとき、そこまでの驚きはありませんでした。彼のキャリア、実力、性格を考えれば根っからの朝ドラファンもすんなり受け入れられたに違いありません。

 さて、ほかの元人気子役に目を向けると、1994年のドラマ『家なき子』などに主演し、天才子役の名をほしいままにしていた安達祐実さんは、現在も数多くのドラマや映画、CMなどに出演し、役者として第一線で活躍中。