「頭を打ったと聞いて、歳のこともあるしダメなんじゃないかと思っていました。しょうがないです。翌日に死んだと聞いて、覚悟はしていたけど、会いたかった。お互いに歳を取って80歳を過ぎた今なら時間ができるから、ゆっくり昔話をして沖縄の先祖のお墓まいりも一緒にしたかった」
文春オンラインの取材にこう語るのは、仲本工事(本名・仲本興喜)さん(享年81)の従兄弟・仲本興次(こうじ・80)さんである。
急性硬膜下血腫のため仲本さんが亡くなったのは10月19日午後10時22分のことだった。国民に愛された「ザ・ドリフターズ」の仲本さんの急死の一報に衝撃が広がっている――。
事故現場は、妻で歌手の三代純歌が経営するカレー店から約100メートルの場所
舞台や番組で共演するなど、仲本さんとは長年、親交のあった演歌歌手の水前寺清子(77)が文春オンラインに追悼コメントを寄せた。
《仲本工事さんとは一緒にお仕事をする機会が多く、私の自宅にも遊びに来ていただいたりしていました。お会いすると、いつもあの優しい笑顔で接して頂きました。世の中の状況も落ち着いてきたので再会ができる日が近いと思っていた矢先の訃報で、大変驚いているのと同時に残念な気持ちでいっぱいです》
10月18日の午前9時頃、仲本さんは神奈川県横浜市西区の交差点を横断しようとしてワゴン車にはねられ、頭部を強打。救急搬送された病院で手術を受けたものの、意識不明となっており、19日夜に帰らぬ人となった。事故のあった場所は妻で歌手の三代純歌(54)の経営するカレー店からわずか約100メートルの場所だった。