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ふたりが出した「答え」は…
悩み抜いた末、「中絶しない」という答えを出した福と宝には、学業の継続など様々な問題が立ちはだかるが……。
「中絶というとネガティブなイメージを持たれがちですが、ふたりが悩む過程を通して、中絶・出産、どちらの選択も間違っていないと読者に伝えたかった。福が訪れた産婦人科の医師が『どんな選択をしても 誰もあなたを責める権利はありません』という場面があるのですが、このセリフにはそんな思いを込めています」(同前)
「高校生の妊娠」という極めてセンシティブな出来事に向き合う本作には、読者からどのような反響があるのだろうか。
「思春期のお子さんを持つお母さんから感想をいただくことが多いですね。メイン読者である中高生の女の子たちにとっては、現実感を抱きにくいテーマなのかもしれません。でも、福と同じ状況に陥ったとき、性に関する知識の有無で対応がまったく違ってくるはず。漫画の中で、妊娠にともなう心や体の変化を疑似体験して、それを頭の片隅に置いておいてもらえたらいいなと思います」(同前)