〈あらすじ〉
警察官の祖父と父を持つ新人刑事のチェ・ミンジェ(チェ・ウシク)は、監察室のファン係長から、ある人物の内偵調査を命じられる。出処不明の莫大な資金力を持ち、高い検挙率を誇る広域捜査隊のエース、パク・ガンユン刑事(チョ・ジヌン)だ。彼には警察官殺害事件に黒幕として関与している疑いがかけられていたのだ。
広域捜査隊に配属されたミンジェは、ガンユンが暴力団と繋がりを持ち、違法捜査を繰り返す姿を目の当たりにする。戸惑いながらも行動を共にするうちに、ミンジェは警察内部の秘密組織やその裏に隠された不正行為、さらには父の殉職が隠蔽された理由を知ることになる。
〈解説〉
佐々木譲の同名小説を韓国に舞台を移して実写化。警察組織の闇を描くクライム・サスペンス。監督は『カエル少年失踪殺人事件』のイ・ギュマン。119分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆作略なのか汚職なのかという謎を添えたのは新味だが、気が散って話に集中しづらい。原作通り東京の話で観たかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆内部調査物の定番が散見され、緊迫感もやや誇張されているが、語り口はタイトで力強い。主演ふたりも息が合っている。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆純粋な若者と狡猾な先輩刑事の心理が、組織の嘘を次第に浮き上がらせる。闇の淵に転がり落ちずに続編を期待させる。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆圧縮感のある物語構成に脚色の軋みが見える。定番的な面白さは保っているが、韓国産のクライム系にしてはやや薄味かも。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆『展開のペースが速く警察の視点へ導く。正義を見つけるための同情をしたくとも新人警官の背景が薄い。パート2に期待。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『警官の血』(韓国)
10月28日(金)より新宿バルト9ほか全国公開
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