〈あらすじ〉

 スコットランドのグラスゴー。アラン・マッギー(ユエン・ブレムナー)は青年時代、ロックスターを夢見ていたが、保守的な父親との衝突が絶えなかった。やがて地元を飛び出しロンドンへ。国鉄で働いて貯めた金でクラブを開店し、インディーズ・レーベルを設立。アーティストのマネジメントなどで才能を発揮し、オアシスとの出逢いにより莫大な富と名声を手に入れる。しかし経営のプレッシャーや母親の死、離婚問題、ドラッグ漬けの生活が、彼の精神を蝕んでいく。

〈解説〉

 1990年代にブリットポップムーブメントを巻き起こしたクリエイション・レコーズ創設者の、波乱万丈な半生を映画化。製作総指揮はダニー・ボイル。監督は俳優としても活躍するニック・モラン。脚本は『トレインスポッティング』のアーヴィン・ウェルシュ。110分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★90年代イギリスの音楽界。地方の青年の挫折と成功。短いシーンのつなぎ方が巧く、おかしみもあり、一気に観られた。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆興味を惹く題材なのに、庖丁さばきが冴えず、盛付けに工夫がない。ポップカルチャー特有の毒や辛辣さに触れてほしい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆好き勝手に生き抜くマッギーの素っ頓狂ぶりや売れるバンドへの動物的嗅覚が楽しい。父親との再会シーンに☆1つプラス。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆やや粗い出来ながら題材的に盛り上がる。『24アワー・パーティ・ピープル』と併せて観たいが、質的な差が気になるかも。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆『トレインスポッティング』原作者のアーヴィン・ウェルシュ色は愉しめた。M・マクラーレンの錬金術師的言葉が刺さる。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』(英)
10月21日(金)より新宿シネマカリテほか全国公開
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