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「どうしたら男性が作ってきた落語を自然に出来るか」人気女性落語家が導いた“ストレートな答え”

〈グラビア特集〉おんな落語家 #3

2022/10/30

女性初の『笑点』大喜利出演、NHK新人落語大賞受賞――。男が語り、男が楽しむ芸だった「落語」に新境地を拓く、東西の俊英を撮り下ろし!(全4回の3回目/#4に続く)

大看板に食らいつく!性別を超えた“自然体”

 まさに、飛ぶ鳥を落とす勢い。昨年のNHK新人落語大賞で女性初の大賞に輝くと、桂二葉が出る高座は札止めが続く。この10月からは演芸写真家の橘蓮二氏がプロデュースする「桂二葉チャレンジ!!」がスタート、初回は春風亭一之輔がゲストで700席完売、来年2月は春風亭昇太と手合わせする。「負けんねんけど、勝ちに行く気で高座に上がります」

撮影 板谷 麗

 高座は歯切れよく、口跡が素晴らしいが、入門当初は苦戦の連続だったという。

「上方では入門から3年を年季いうんですが、苦労しました。師匠の米二に『道具屋』を教わったんですが、覚えるのに半年かかって。途中で止まっては怒られて、そのうち『泣けば稽古は終わるんやな』と思って、泣いてたら、泣いても稽古が終わらんようになりました(笑)」

 二葉の魅力は、女性が落語を話していると意識させないことだ。

「入門前、落語会に通って『どないしたら、男性が作ってきた落語を、女性が自然に出来るんやろ』と考えてました。嘘がないことが大事なんです。だから私は女性もんの帯で高座に上がり、自然体でやることを心掛けてます。今は上方落語の正統、どストレートで勝負してます」

撮影 橘 蓮二

 移動はグリーン車に乗り「寝てる暇ない」とネタをさらう。落語で頭がいっぱいだが、唯一の趣味が一風変わっている。

「果物についているシールあるじゃないですかぁ。あれ集めるのん好きなんです。小さい世界に可愛いデザイン、たまりません」

〈#4に続く〉

<上方> 桂(かつら) 二葉(によう)

「桂二葉チャレンジ!! その弐」
2023年2月3日(金)19時開演
東京・有楽町朝日ホール
☎0570-06-6600
(平日11時〜18時)
詳細は https://katsuraniyo.com

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