「評価されない」ジャニーズでの滝沢氏の立場
「滝沢さんはアイドル出身だけあって、タレントらの処遇に心を寄せるタイプでした。ジャニーズアイランドも、1人でも多くのJr.がデビューできるように育成機関として立ち上げた。YouTubeチャンネルを作ったり露出の機会を増やしたりと、Jr.ユニットの知名度アップに貢献しましたが、ジャニーズ事務所内で評価されていたとは言い難かった。立ち上げの際には滝沢さんが外部から“右腕”を連れてきたのですが、彼も1年ほどで外されましたしね。
Travis Japanのアメリカデビューにしても、当初は滝沢さんが道筋をつけた。アメリカのレーベル『キャピトルミュージックグループ』の親会社であるユニバーサルミュージックに出向いて、藤倉尚社長と打ち合わせを行っていたこともあります。しかし、デビュー後は早々にジュリーさんの管轄になりました。
滝沢さんサイドのスタッフの間では、『どれだけやっても報われない』という気持ちがあったんじゃないでしょうか」
“タッキー退社劇”の準備は徐々に進められていたということだろうか。ジャニーズJr.の間でもすでに違和感はあったようだ。
「来年の帝国劇場での公演『ジャニーズ・ワールド』のプロデュースをV6井ノ原、東山紀之、堂本光一の3人が担当することになったと発表があって、ざわついたことがありました。しかもJr.と井ノ原くんとの個人面談もあって。個人面談の際には『公演についての提案をするように』と指示もありました。ちょっと変だなとは思いましたよ。でも、まさか滝沢くんが辞めるなんて……」
Jr.の不安「ニュースがガチだったら今後どうしよう?」
このJr.によると、「ニュースで滝沢氏の退社を知ったメンバーがほとんど」で、「まだ信じられないって奴も多い」という。
「公式発表の前日、すでに滝沢くんの退社が報じられていたんです。それを見て『滝沢くんのニュース、マジですか?』と周囲に聞くメンバーもいました。『ニュースがガチだったら今後どうしよう?』と心配する声も多かった。
これまでは滝沢くんに気に入られなければデビューできない、というプレッシャーがありましたが、でも逆にそこを頑張ればいいという安心感もあった。だから急にいなくなって、どうしたらいいのか……。22歳定年制もありますしね。早く結果を出さないといけないのに、誰に何を評価されればいいのか分からない」
“ジャニーイズム”を継いだタッキーの突然の辞任。今後、ジャニーズはどこへ向かうのだろうか。