ガーシー氏の知名度はひろゆき氏に迫るが…
暴露系YouTuberであり参議院議員でもあるガーシー氏の例を見てみる。アンケート項目はひろゆき氏と全く同一だ。
ガーシー氏の認知度も85.3%と高い。YouTuber時代から知っていたという声に加えて、参議院選挙への出馬・当選、その後の帰国拒否など一般メディアを通して知ったという人も複数いた。
一方で、発言内容の信頼度はきわめて低い。
「まったく信頼していない」(33.6%)、「かなり信頼していない」(29.5%)を合わせて63.1%が信頼していないと回答している。自由記入コメントでも「(ガーシー氏が発信する)芸能人のゴシップは週刊誌よりも証拠がないと思うから」という情報そのものへの評価に加え、「参院選に当選しておいて議会に出ないくせに偉そうなこと言うなって思います」と現在の行状について厳しく批判するものも散見された。
ひろゆき氏を好きだと友人に言える割合は71.2%だったが、ガーシー氏では7.4%とおよそ10分の1に。大学生の中では、ひろゆき氏のことを好きだとは言えても、ガーシー氏を好きだというのは恥ずかしいという意識があるようだ。
理由を推測すると、ひろゆき氏の沖縄基地問題を巡る発言やそれに対する批判は主にネット上で展開されているのに対し、ガーシー氏は国会議員になって以降、議会に出席していない問題がNHKなど一般メディアでもしばしば報道されており、一般メディアの影響力が考えられる。
ツイッター黎明期から活動する津田大介氏は…
ちなみにアンケートでは、Twitter黎明期から活動するインフルエンサーの津田大介氏についても質問した。ひろゆき氏のフォロワー数215万に対して、津田氏は150万人。世代も近く(ひろゆき氏45歳・津田氏48歳)、フォロワー100万超えのインフルエンサーの代表格であるが、大学生への認知度は約1割だった。
9割近い学生が津田大介氏のことを知らないと回答しており、信頼度・好感度を測る設問については回答が少なすぎて有意な結果を得ることができなかった(今回の調査を行った大学で津田氏は過去2回ゲスト講義を行っているが、それでもこの結果であった)。
それでは、大学生たちはネットインフルエンサーに何を求めているのだろうか。